2017 Fiscal Year Annual Research Report
Seismic Diagnosis and Reinforcement of UNESCO World Culturl Heritage in East Azarbaijan, Iran
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26303007
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
宮島 昌克 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (70143881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 純史 京都大学, 工学研究科, 教授 (00161597)
鶴来 雅人 一般財団法人地域地盤環境研究所, その他部局等, その他 (60450912)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (90210723)
山口 謙太郎 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (10274490)
池本 敏和 金沢大学, 環境デザイン学系, 講師 (60311677)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歴史的建造物 / 耐震診断 / 耐震補強 / 想定地震動 / 減災 |
Outline of Annual Research Achievements |
9月16日から18日にかけて、対象構造物である聖ステファノス教会において現地調査を行った。非破壊調査の1つとして、当初予定していなかったサーモトレーサーを現地に持ち込み、構造物表面の温度変化から微細なクラックの検出を試みた。教会の側面と外壁において計測を行った結果、制約条件はあるものの、組積造建造物の非破壊検査法としての可能性について検討できた。すなわち、クラックの幅のみで深さは検出できないものの、建造物の屋根に近い部分など、直接目視できない部分のクラックの検出に効果を発揮するが、構造物全体の構造強度の弱点検出の1次スクリーニングに用いることができると考えられる。 これまでに行ってきた地盤の常時微動計測に加え、建造物の常時微動計測を行った結果、教会本体は地盤面とほぼ同じ挙動をしており、教会本体の剛性が高いことが示唆された。修道院東側の外周の塀では面害方向の振動が卓越していることが明らかとなった。 さらに、常時微動計測結果を基に、建造物の固有周期、減衰定数を同定し、有限要素法解析を用いた動的性能評価を行った。常時微動計測データから、建物の減衰定数は7.2%であると推定された。また、固有値解析で同定された建物および修道院東側の外周の塀のヤング係数は、組積体の要素試験結果から得られる値と調和的であった。常時微動計測と周波数応答解析の結果の比較から、壁体脚部の合成の低下が示唆されるとともに、屋根スラブには壁体ほどの合成はなく、壁体と一体化していない可能性のあることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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