2015 Fiscal Year Research-status Report
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26340011
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
服部 寛 東海大学, 生物学部, 教授 (60208543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 洋 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (10183378)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 南極海 / 植物プランクトン / 動物プランクトン / 鉛直分布 / 沈降 / 有殻翼足類 / 珪藻類 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度における研究内容は、平成26年度に海鷹丸(東京海洋大学)の南極航海により得られたプランクトン試料の分析を以下の内容で実施した。 1)植物プランクトン 南極海の東経110度線にそった14定点の0-100m(7層)の採水試料と南極海に1定点において1年間3層に設置したセジメントトラップサンプルの植物沈降フラックス試料を用いて、植物プランクトンの密度と種組成を観察研究した。14定点の試料分析は終了していないが、セジメントトラップ試料分析は終了して、3層における珪藻類の沈降季節変化から、速度が中心目と羽状目において異なることを発見し、学会発表準備を進めている 2)動物プランクトン 主に有殻翼足類の南極海の東経110度線と115度線の定点(11地点)の層別採集試料の分析を終了し、殻サイズの鉛直分布と水塊環境の関係を求めることができて、現在IF付き論文に投稿準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画初年度は現場における実験と試料採集を主に実施したが、2年目の27年cおは現場観測試料の処理を中心にすすめた。研究結果の一部は、日本海洋学会大会、紋別市の国際研究集会においても発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度はこれまで分析と解析が終了していない膨大な試料の処理に主眼を置くとどうじに、分析が終了したものについては順次、日本の学会や外国で予定されている国際学会において研究発表して、外国の研究者からの研究に対する評価を受けてゆきたい。
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Causes of Carryover |
海鷹丸の南極航海に大学院生を乗船させる予定だったが、急病のために乗船できなくなった。その出張旅費や乗船用の機材購入の必要がなくなったため全額を使用できなかった。繰越し金は、次年度の外国での研究発表旅費として使いたい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
外国での研究発表用の旅費は40万円、大会参加費は10-15万円かかるので、これに繰越し金を当てる。
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Research Products
(4 results)