2016 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of improvement in dietary habits - Implementation of a nutrition education program in junior high school students
Project/Area Number |
26350173
|
Research Institution | Junior College of Kagawa Nutriton University |
Principal Investigator |
岩間 範子 女子栄養大学短期大学部, その他部局等, 教授 (20331415)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 輝江 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (80190932)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 沖縄 / 栄養教育 / 子どもの肥満 / 食事調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
沖縄県久米島町は糖尿病などの生活習慣病による死亡率県内平均より高いため、子どものころからの正しい食生活管理が重要である。そこで中学生を対象とした食事調査及び栄養教育を実施した。 食事調査はインスタントカメラを用いた3日間の簡易食事記録法である。その結果不足していた栄養素はカルシウム、鉄、たんぱく質などで過剰な栄養素は脂質であった。 これらの対象者を総DANDietoスコアで三分位比較すると高値群は低値群に比べ、全体の栄養素摂取量が高く脂質は低かった。また食品群では高値群は豆類、緑黄色野菜海藻、魚類などの摂取が多く、食肉加工品が少ないなど、沖縄の伝統的な食材の摂取が多く、低値群では脂質及び食肉加工品の摂取が多く、沖縄の欧米化した食事パターンを持つ者が多い結果であった。また、対象者を肥満度別に肥満群と非肥満群に分類し、食肉加工品の摂取量を比較検討した。肥満群では優位に食肉加工品の摂取が多い結果であった。 食肉加工品はアメリカからの影響として、近年の沖縄料理で特徴的に用いられている食材である。また、この食材を用いる群では油脂の使用量も多い結果であった。 このような中学生に「栄養素の体内での役割」「食品群の分類」「望ましい食事の組み合わせ」など4回にわたり栄養教育を実施した。効果判定として毎回のワークシート及びBDHQによる食事調査おこなった。その結果各栄養素の摂取状況、三大栄養素のバランス、食品摂取状況などに不足から適正へと変化が見られた。また、食品選択の適正化、料理の組み合わせ方などに改善が見られた。
|