2015 Fiscal Year Research-status Report
状況に応じた判断でチーム活動を最善の方向に導く力を育成するための教育システム構築
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26350247
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 美之 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (60727957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
山田 弘文 金沢工業大学, 生体機構制御技術研究所, 研究員 (20280381)
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, グローバル情報学科, 教授 (50167491)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 協働学習 / グループ学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、情報を読み取り咀嚼できる力およびそこから目標が確立できる力を養い、グローバル化に対応できる明日のリーダーを育成するための教育システムを設計する。これまで申請者らが実践してきた問題発見・解決型授業の実践経験から問題を掘り起こす部分が貧弱である場合、それに応じて提案される解決策も自己満足的なものが目立つことが分かっている。その理由は学生が自らの力で見て聞いて情報を読み取り、考えることの訓練を積んでいないからである。本研究では問題発見・解決型の授業に入る前の準備教育として、情報を読み取りその情報の正負の両面を咀嚼できる力を養うためのコンテンツを検討する。 平成27年度は昨年度に引き続きコミュニケーションシステムの基盤を構築した。1)チームに分かれて対面式で創出したアイデアを表示させ、互いにアイデアを比較できるようする機能について検討した。2)上述の機能が活用しやすい議論フィールドはどのような画面設計がよいかについて検討した。3)提示する問題は日常的な問題、身近で発生の可能性のある災害や不測の事態を想定した。そこで、キャンパス内において災害に遭った場合の行動について検討した。その成果を携帯災害マップとしてまとめた。4)さらに上述のコンテンツ制作について取り入れるべき情報について検討した。5)災害以外の提示すべき内容について検討した。アイデアの競い合いをどのようにものづくり系教育に結びつけていくかを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度同様に災害を想定した手引き作成をテーマに学生がチーム活動を実践したが、その活動が良好であるためである。また手引きの媒体としてストーンペーパーを検討したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに推進する。今年度は引き続き学生のチーム活動を観察し、話し合いを促進するソフトウェア開発を実施する。また、前年度の教育実践結果を参考にアイデアを競うにふさわしいテーマについて再度検討する。地域において可能性のある災害ばかりでなく、ある事態における行動すべきことがらにどう対処すべきかのコンテンツについて検討する。
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Causes of Carryover |
今年度購入を予定していたノートパソコンの購入を見合わせたためである。Windows10への既存周辺機器への対応についての確認に時間を要した。「
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に購入する予定であった機材を次年度において購入する。これは研究推進の順序に変更が生じたためであり、その進捗には影響しない。
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