2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development and assessment of improvement program about teaching skills using ICT considering teacher training and 21st century skills
Project/Area Number |
26350310
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
北澤 武 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80453033)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 裕介 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20314891)
福本 徹 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (70413903)
瀬戸崎 典夫 長崎大学, 教育学部, 准教授 (70586635)
藤谷 哲 目白大学, 人間学部, 准教授 (90331446)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 教師教育 / ICT活用指導力 / 21世紀型スキル / 教員養成 / 学習科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ICT活用指導力のある教員の育成を目指したプログラムの開発と評価を行うことを目的とした.具体的には,1)学生のICTスキル習得状況に関する特性分析,2)21世紀型スキル獲得を目指したICTの役割と学習指導要領におけるICT活用に関する内容理解,ICT活用の意義の認識,3)最先端のICT機器の理解と授業見学,4)ICT機器を活用した模擬授業の反復や教育実習での実践を行った.上記4)については,遠隔地から同期・非同期で授業評価を行える授業リフレクションシステムを導入し,学生の相互評価や専門家の介入を行った. 平成26年度は,国内外で実施されている21世紀型スキルを背景としたICT活用指導力向上を目指す教員養成プログラムの先行研究の調査を行った.また,都内3大学を対象に,大学生のデジタルネイティブの特徴分析を行い,ICT活用の授業に対する動機づけなどとの関連を分析した.一方,教員養成段階において,ICT活用の授業の意義を認識させることを目的に,最先端のICT活用などを直接体験する授業を実践し,評価した. 平成27年度は,平成26年度のプログラムの修正を行った.「授業リフレクションシステム」を活用しながら授業時間外に自分や他者の模擬授業を評価する実践では,これまで気付かなかった自分の模擬授業の改善点に気付いたり,他者の模擬授業後の相互評価では指摘しなかった新たなコメントを投稿したりすることが分かり,対面による模擬授業の相互評価の補完となる可能性が示唆された.さらに,児童にICTを活用させる模擬授業を実践することで,教師のICT活用のみならず,児童のICT活用に対する指導力についても意識が向上することが明らかになった. 平成28年度は,平成26年度と平成27年度で行った調査を総合的に分析した.結果,教員養成のICTの実体験の有効性が明らかになり,この時間の確保が課題となった.
|
Research Products
(35 results)