2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a mentor training program that reflects the needs of e-learners
Project/Area Number |
26350336
|
Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
冨永 敦子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60571958)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00186610)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | メンタ資質 / TA育成ワークショップ / 学習者への支援態度 / 学習支援 / ティーチングアシスタント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度として、これまでのメンタ資質に関する調査結果を整理し直し、研究論文として発表した。本論文はERICにて公開されている(https://eric.ed.gov/?id=EJ1187487)。 Atsuko TOMINAGA, Chiharu KOGO (2018) Attributes of Good E-Learning Mentors According to Learners. Universal Journal of Educational Research, Vol.6, No.87, 1777-1783
メンタ資質調査では、eラーニング学習者がメンタに対してどのようなスキル・能力・態度を求めているかを明らかにするために、質問紙調査を行った。信頼性を高めるために2013-2016年度に調査を行った。分析の結果、学習者がメンタに求めている資質として、5因子「学習者への指導」「学習者への対応」「学習者への気配り」「教員との連携」「学習者への動機づけ」が抽出された。これらの因子を海外におけるメンタ研究および対面による学習支援研究と比較したところ、「学習者への指導」「学習者への動機づけ」は対面による学習支援と共通の因子であることがわかった。しかしながら、「学習者への対応」「学習者への気配り」はeラーニングのメンタならではの因子であり、特に「教員との連携」は日本のメンタ特有の因子であることがわかった。 本研究では、2015年度から、メンタと同じ学習支援者であるティーチングアシスタント(TA)についても同様の資質調査を行い、その結果をもとにTA育成を行っている。今年度は、ライティング科目およびプログラミング科目のTAを対象に、実際の相談場面を模したロールプレイングを行い、実践的なトレーニングを行った。
|