2015 Fiscal Year Research-status Report
スマートケーブルを用いた構造ヘルスモニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
26350457
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Research Institution | Institute of Technologists |
Principal Investigator |
北條 哲男 ものつくり大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30348346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝地 弘 横浜国立大学, その他の研究科, 教授 (80303080)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光ファイバ / 構造ヘルスモニタリング / ケーブル構造 / 吊形式構造 / 維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、社会基盤構造物の安全・安心を確保するため、吊形式構造物に用いられるケーブル部材の構造ヘルスモニタリングを可能とするスマートケーブルを開発し、リスク要因を定量的に把握して維持管理のための診断の効率化・高度化を目指すことを目的とする。 スマートケーブルシステムの実現のため、光ファイバーセンサーを内蔵するケーブル構造体の開発、およびケーブル内部に発生するひずみ・温度・湿度・振動などのデータのセンシング技術の開発、および屋外におけるモニタリングシステムの構築を行う。 本研究は、吊形式構造物に発言する挙動をリアルタイムに監視するシステムを構築し、構造物のリスク特性を明らかにした上で予防保全的対応を可能にするものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
27年度は下記の2項目を実施し、おおむね計画通りの成果が得られた。 1.樹脂鋳込みソケットを持つケーブル構造の開発 鋳込み材にポリエステル樹脂を用いたソケット構造を開発し、実物大ケーブルを用 いて静的構造特性を把握 2.湿度計測を可能とする光ファイバーの開発 ケーブル製造時に予めケーブルストランド内に光ファイバセンサを組み込むことで、 温度変化率の違いから水分検知を行うことを可能とした
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Strategy for Future Research Activity |
28年度は、以下の研究を実施する計画である。 1.光ファイバを内蔵するケーブルの構造体の開発:実物大ケーブルを用いた疲労特性の把握および製造方法の確立 2.光ファイバセンシング技術の開発:ケーブルストランド内に光ファイバセンサを組み込んだスマートケーブルの屋外における挙動の把握とデータ検出法の検討
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Causes of Carryover |
一部の試験計画を変更し、来年度まとめて行うことにしたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実物大試験体の製作費の一部に充当の予定
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Research Products
(1 results)