• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

対称分岐型オリゴグリセロールによる中性の水溶性カンプトテシン系抗癌剤の合成

Research Project

Project/Area Number 26350502
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

根本 尚夫  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30208293)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords抗癌剤 / 水溶性 / オリゴグリセロール / カンプトテシン / イリノテカン
Outline of Annual Research Achievements

カンプトテシンを元に医薬市販品となったイリノテカンの活性部分(SN38)に対称分岐型オリゴグリセロール(BGL)を連結し、高水溶性誘導体の合成を行った。BGLの3量体を連結したSN38-BGL003はすでに合成法が確立していたが、本研究期間に数百mgまでの増量を達成した。一方、BGLの7量体を連結したSN38-BGL007は、本研究期間に初めて試み十数mgの合成を成功した。2つの標的化合物ともに、SN38のA環の水酸基に選択的にpropargyl基を導入した化合物(SN38-prp)を共通の中間体とした。SN38-prpはSN38と異なり各種溶媒に溶けやすいため、精製と続く反応利用が簡便になった。大量合成に向けては、対となるBGLの供給も重要になるが、BGL003は合成法が確立しており数年前に市販されるに至ったため、本研究期間ではBGL007に関して大量スケールのための改善を行い成功した。これは従前エピクロロヒドリンを使用していた方法を1,3-dihydroxypropan-2-oneの2量体に変更する試みであり、収率や対応する反応スケールの拡大が達成できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

合成標的およびそのための合成中間体の合成方法は、申請書記載の目標と一致するところまで達成した。ただし大量合成として目指した自身の量目標よりやや少なめの達成度である。この点は来年度に十分カバー出来るため、概ね順調と判断した。

Strategy for Future Research Activity

順調に標的化合物の合成法が確立したので、来年度はスケールアップをはかり、再現性の吟味も含めて安定した製造法となるように留意しながら研究を進める。また少量ながら2つの標的化合物が完成したので、28年度目標の前倒しで、共同研究先を探して活性試験などを実施出来る体制を確立したい。

URL: 

Published: 2016-05-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi