2015 Fiscal Year Research-status Report
タレント発掘事業プログラムに参加したアスリートの適応過程に関する研究
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26350788
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉山 卓也 静岡大学, 教育学部, 講師 (90636359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 勝朗 東北大学, その他の研究科, 教授 (50195286)
磯貝 浩久 九州工業大学, その他の研究科, 准教授 (70223055)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インタビュー / ミーティング / 倫理申請 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、プログラムに参加したアスリートへの新たな種目へのチャレンジに関するインタビューを行い、その適応過程を詳細に分析し、明らかにしようとするものである。また、アスリート、コーチ、親、事業関係者などへのインタビュー、申請者の観察などの知見から、主に心理的なアプローチにより、プログラム全体の評価・提言を行うことである。 初年度中に、申請者らがプログラムを観察し、調査した結果をもとに得た知見・疑問等を申請者と共同研究者で話し合い、インタビューガイドラインの作成、インタビューの対象となるアスリートの選定を行うところまで終える予定であったが、当初の予定がずれこみ、本年度はまず、共同研究者とのミーティングをもち、今後の展開を確認した上で、フェイスシート・インタビューガイドラインの作成、インタビューの対象となるアスリートの選定を行った。また、その話し合いの中で必要と考えられた倫理申請を申請者の所属している静岡大学で行い、受理された。 実際に対象者へのインタビューを行うにあたり、福岡タレント発掘事業者の紹介を必要としたため、それを統括する日本スポーツ振興センターに調査協力の確認を取り、次いで、福岡タレント発掘事業者に趣旨説明および調査への協力依頼を行った。そして、こちらが提示した条件に当てはまる対象者がリストアップされ、当人に調査依頼の協力を申し出て、了承された2名に聞き取り調査を行った。 その後、インタビューデータを反訳業者に送り、トランスクリプトを作成した。1回目のインタビューを踏まえて、申請者と共同研究者で話し合い、インタビュー内容の分析・整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
仲介役の福岡県タレント発掘事業者との連絡調整に想定以上の時間を要しているため遅れが生じた。現在も、福岡県タレント発掘事業者に引き続きアプローチして調査協力者候補に連絡を取ってもらっているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
粘り強く仲介役のタレント発掘事業者にアプローチを行い、できるだけ早くさらなるインタビューを行いたい。ただ、分析をして研究として発表の予定もあるので、十分な数のインタビューが取れない場合は、調査ができた対象者のデータを最大限活用していくしかない。 また、海外でもエリート発掘のプログラムがあるので、調査に出向くことで新たな知見を得たいと考える。
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Causes of Carryover |
仲介役の福岡県タレント発掘事業者との連絡調整に想定以上の時間を要しているため遅れが生じている。そのため、福岡への調査旅費の回数が少なく、またデータが出そろっておらず、分析ミーティング等も行えていないことから、次年度使用額と大きな差が生じていると考える。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
まずは、引き続き仲介役のタレント発掘事業者にアプローチし、インタビューデータを増やすことに全力を注ぐ予定である。調査への旅費、反訳費、分析ミーティングなどでの使用予定があるため、その費用として使用していく予定である。ただし、それが滞った場合、海外にもタレント発掘事業やエリートプログラムがあるので、調査に赴き、新たな知見を得たいと考えている。
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