2014 Fiscal Year Research-status Report
在日外国人少年に対する段階的非行予防教育プログラムの開発
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26350851
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
木宮 敬信 常葉大学, 教育学部, 准教授 (20288400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 芳雄 東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (00578859)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 非行予防教育 / 防犯教育 / 安全教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、外国人少年に対する非行予防教育の現状調査及び諸外国における先進的事例調査が計画されていたが、現状調査については、具体的な事例が少なくアンケート等での調査が難しかったため、諸外国における先進的事例調査を中心に実施した。先行研究等から、移民政策との関連でドイツ、犯罪研究との関連で米国、アジア地域の代表として中国を選出し現地調査を行った。 ドイツでの調査は、地方都市でありながら大学生を中心に若者が多く、犯罪発生率の高いマールブルクを訪問し、地元警察や学校での取り組みについて調査を行った。その結果、非行予防を目的としたキャンプが効果を上げていることや、非行や犯罪の数(前科数)に応じてカテゴリー化し、教育プログラムへの参加を義務付けたり、監視や罰則を強化したりしていること等が判明した。キャンプについては、実施時に直接観察し、参加者へのヒアリング調査を今後検討したい。 米国での調査は、犯罪予防の取り組みが進んだニューヨークと教育研究施設が充実したボストンで実施した。それぞれ学校や教育委員会等でヒアリングを行った結果、いくつか参考になる取り組みが見受けられた。特にボストンで実施されている非行少年に対する土曜講座については、今後プログラムの詳細を調査していきたい。 中国での調査は大連市役所の協力のもと大連市で実施した。学校で実施されている安全に関する取り組み事例を調査した。特に、市内一斉で実施されている安全の日の取り組みが興味深く、今後詳細について調査していきたい。 3か国での現地調査はそれぞれ大変有意義であったが、実際行われている教育プログラムの視察は、タイミング的に難しく資料等の収集が主となった。今後の検討の中で、必要と思われるプログラムについては、実施されているタイミングでの追加視察調査の実施も検討していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定の非行予防教育の現状調査および諸外国における先進的事例調査については、ほぼ年度内に完了することができた。ただし、一部の現地調査は実施が年度末となったため予算執行は平成27年度になっている。現状調査については、事例が少なく具体的な調査に至らなかったが、先攻研究により補うことができている。 ただし、一部の海外現地調査の実施時期が年度末になったこともあり、調査報告の作成、収集した資料の分析等については、平成27年度に持ち越すこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、前年度に実施した海外現地調査で収集した資料の分析を進めるとともに、メール等による追加調査を実施していく。その後、先進的事例をもとにe-learning教材等に盛り込むべき知識について検討し教材作成を進めていく。 併せて、先進的事例の中から必要に応じて、実際にプログラムが実施されている様子を視察し、参加者等へのヒアリング調査の実施を検討したい。
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Causes of Carryover |
平成26年度に予定していた海外現地調査の一部が平成27年2月および3月の実施となった。そのため、平成26年度中に支払等の処理を完了することができず、旅費の大部分が平成27年度の扱いとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度に実施した海外現地調査の旅費精算は、平成27年度早々に処理できる見込みであり、繰越額の大半はここで清算される。
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