2015 Fiscal Year Research-status Report
職場環境や労働者の欲求、性格特性に着目した身体活動量向上指導のあり方研究
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26350859
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
江口 泰正 産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (70512185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 彰臣 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (70619767)
太田 雅規 福岡女子大学, 文理学部, 教授 (70341526)
大和 浩 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (90248592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 身体活動 / 運動 / 性格特性 / 欲求論 / 健康増進 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、運動を含む身体活動量の向上指導のあり方について、その継続の動機づけ要因として、1.個人の欲求特性との関連性、および個人の性格特性との関連性、2.職場の施設や風土などの環境との関連性、の観点から調査、分析することを目的としている。27年度は、26年度に予備的に実施した1.に関する質問紙について、その内容をそのまま本調査として規模を広げて実施した。また、企業における職場環境の実態調査も引き続き実施した。平行して、前年度に実施した予備的調査(208名分)の分析結果の一部について、平成27年度日本産業衛生学会九州地方会学会、および産業保健研究会(さんぽ会)平成27年度12月月例会において発表した。予備的調査の結果ではあったものの、運動のアウトカムとして「健康」を期待している人より「楽しさ」を期待している人の方が継続者の比率が高くなる可能性が示唆されるなど、興味深い結果が得られた。 一方、1.に関する調査は、多くの職場に配布すべく様々な場を利用して参加のお願いをしたが、折しも同年12月から始まるストレスチェック制度への対応準備等で「負担が大きい」と断られることが多く、目標数に達することはできなかった。これは、2.に関する調査についても同様であった。そのような状況下、1.の調査は700を超える回答が集まり、分析には支障がない数が確保できたものと考えるが、職場の地理的環境や職種等にやや偏在があることも否めないため、引き続き28年度も調査を続けることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査への参加に名乗りをあげる企業が予想よりも少なかった中、継続の動機づけ要因と個人の欲求特性との関連性、および個人の性格特性との関連性に関する個人向け質問紙調査に関して、十分とは言えないものの、現段階では分析に支障がない数が確保できたと思われるため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である28年度は、調査対象の地理的環境や職種等の偏在をさらに小さくするため、可能な限り引き続いて調査を行う。同時に、収集したデータから得られた結果について、様々な機会を利用して随時公表していく。さらに、講演会や研究会等を利用して新たな運動継続法について提案していく。
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Causes of Carryover |
調査への参加企業数が予想より少なく、訪問による調査等の実施のための旅費を一部次年度に繰り越すこととしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度については、調査協力の得られる企業への訪問を可能な限り続けることとしているため、前年度の繰越金と合わせてこのための旅費に充てる。同時に、得られた結果を学会等で公表するための費用にも充てる。
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Research Products
(2 results)