2016 Fiscal Year Annual Research Report
"New tourism" on Japanese islands: an analysis of the sustainability of tourism development
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26360065
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
フンク カロリン 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (70271400)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 島 / 日本 / 観光 / 持続可能性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の論点や枠組みの検討:日本語、英語、ドイツ語の文献・資料を収集し、「島」という限られた空間における持続可能な観光、「新しい観光」と言われる観光形態に関連する研究の論点を引き続き整理した。 島に対する認識調査(全国):WEBアンケートによる認識調査を行った。全国を対象に男女、年齢層、居住年規模別にサンプルを選出し、1500人から回答を得た。調査項目は旅行とレジャー思考に関する項目、「島」に関する意識と訪問経験、全国の主な島についてそのイメージ、島への訪問予定や移住検討に関する問いから構成された。調査項目の設計は研究代表者が行い,調査の実施はインターネット調査を専門とする業者を利用した。 しまなみ海道:博士課程前期の大学院生を中心に観光に関わる行政機関、観光産業関連者合計18箇所の聞き取り調査を行い、愛媛県側と広島県側の違いに注目した。また、島を繋ぐ観光地域連携の課題としては、(1)滞在型観光への転換(2)インバンド観光の誘致(3)地域住民との連携の強化(4)交通手段の充実という四つの課題を明らかにした。 小豆島:28年度に香川県で瀬戸内国際芸術祭が行われた。博士課程前期の大学院生を中心に開催中に参与観察調査を行った。その結果、芸術祭が開催される島において移住者が増え、観光産業に重要な役割を担っていることが明らかになった。そこで特に観光産業が発達している小豆島を対象に、観光協会、行政、そして移住者の聞き取り調査を行い、また、全島に渡って観光産業関連者にアンケート調査を実施した。 以上の調査に加えて2014,2015年度の結果を踏まえ、島における観光の持続可能性を検討するための枠組みを提案した。
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