2016 Fiscal Year Annual Research Report
Curriculum Development and Methodology in Second Foreign Language Education: Collaborative inquiry in the teaching of German, French and Spanish
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26370633
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
廣康 好美 上智大学, 言語教育研究センター, 教授 (50249067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 亜矢子 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (30636262)
正木 晶子 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (10407372)
逸見 シャンタール 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (00730053)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 内容言語統合型学習 / 初習言語 / 教授法 / 授業の活性化 / 複言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度より、上智大学の英語教育で取り入れられているCLIL(内容言語統合型学習)を初習言語での実践を目指すための方法を模索するという方針をうちたて、2017年度は、新たに研究分担者としてCLILの専門家である逸見シャンタールが加わった。メンバーはそれぞれCLIL関係の講演会等に参加したり、研究会を開いたりして研究を進めていった。2017年1月28日には、上智大学にて、「外国語教育におけるCLILの実践と応用」と題するシンポジウムを開催した。講演者は上智大学池田真教授をはじめとする、学内のCLIL研究者であったが、これは日本でのCLILの代表的な研究者の多くが上智大学にいることによる。このシンポジウムには100人を超える学内外の研究者が参加した。参加者は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、コリア語などの言語を大学や高校等で教えている教員や学生等で、活発な議論がなされた。 これと並行して、教授法の連携の試みの一つとして、「授業を活性化するための70のレシピ」を作成した。これは、ドイツ語、フランス語、スペイン語、英語の教員が、自分の授業で、授業を活性化するために使っているアイディアの一つ一つを「レシピ」と呼び、どのような言語のクラスでも応用できる形でまとめたものである。メンバー以外にも執筆者を募ってレシピを集めた。800部印刷し、それぞれの言語の学会などで無償で配布する等の方法で、多くの教員が利用できる形で広めている。 その他に上智大学言語教育研究センターの企画によるLanguage Exchangeについて、フランス語の研究会で紹介、その成果を紹介した。また研究成果の発表のひとつとして、2017年CANELA学会では、スペイン語での口頭発表を予定している。 科研グループによる初習言語連携の働きかけと、その先の複言語主義の推進をこれからも進めていきたい。
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