2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバル人材に求められる基礎技能養成の為の中大連携によるプログラムの実証的研究
Project/Area Number |
26370693
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
尾中 夏美 岩手大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50344627)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | English Camp / 中大連携 / グローバル人材育成 / PBL / 英語学習 / コミュニケーション意欲 / 国際共修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では日本人大学生と中学生のグローバル人材能力の育成プログラムを実証的に検証する。日本人大学生と英語母語話者留学生で構成されたグループが協働で中学生対象のEnglish Campを企画運営する場合(English Camp)と、日本人大学生と英語非母語話者混在留学生で構成されたグループが協働で同様の事業を企画運営する場合(Global English Camp)を実施することで、参加した大学生や中学生に与えるインパクト比較を行う。 H27年度はEnglish Campを10月31日(土)~11月1日(日)に実施し中学生21名、日本人大学生10名、英語母語話者9名が参加した。Global English Campは12月19日(土)~20日(日)に実施し、中学生18名、日本人大学生9名、留学生7名(アイスランド、アメリカ、カナダ、エルサルバドル)が参加した。どちらの事業でも中学生は都市部と沿岸部の複数中学校から参加し、留学生、大学生そして所属も学年も異なる中学生と二日間寝食を共にしながら英語のみの時間を過ごした。参加者全員対象に事前と事後にアンケート調査を行い、調査データと観察によってそれぞれのグループが事前と事後でどのような意識や態度に変化があるか、それがグローバル人材の要素とどのように関わりがあるのかを検証した。同時に、一般的に英語学習実施の場合に英語ネイティブとの交流を好む傾向が強いが、効果としてEnglish CampとGlobal English Campで質の差がみられるかどうかについても検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通りEnglish CampとGlobal English Campを実施し、事前事後アンケート調査を実施し、プログラムの効果検証するデータを収集できた。また、参加大学生数名に聞き取り調査も実施でき、日本人大学生と留学生の恊働作業に関連して必要となる技能についての情報が得られた。また、参加中学生間での人間関係に起因するダイナミックス関連の情報も獲得できた。
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Strategy for Future Research Activity |
本事業の効果を、English CampやGlobal English Camp参加中学生に実施したのと比較対象するための意識調査を、参加中学生がいる中学校で参加しなかった3年生を中心に実施することで、本事業の有用性について検証する。また、参加大学生が本事業への参加に関連してどのような研修に関心を持ち、どのような意識の変化が起こったのか、参加前後にどのような国際教育関連のプログラムに参加していたかについても分析する。
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Causes of Carryover |
計画的に執行していたが、本研究の独自実施を予定していたEnglish Campにおいて、海外協定大学と共同企画することになり、大学事業の枠で実施したために経費が縮小できた。また、海外におけるポスター発表についても、大学の本務で渡米していたため、往復旅費が不要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
さらにデータを収集するために今年度のEnglish Campを実施し、日本人大学生の参加費として使用したい。
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