2016 Fiscal Year Research-status Report
遅延フィードバックシステムの音声効果研究―英語学習者の自己調整を促進するか―
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26370749
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大岩 昌子 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (50340360)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遅延フィードバックシステム / 早期英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年2月~3月にかけて、ニース大学文学部および医学部、地中海フランス文化研究センターにおいて「遅延フィードバックシステム」を用いた日本語音声の獲得を目的とした音声実験を行った。 協力者は、ニース大学の「発音矯正」授業の受講生およびセンターの若手職員である。年齢、国籍、習得言語はさまざまであった。 3週間にわたり、協力者は3回ずつ実験に参加した。 1回はCDのみを聞いて発音、2回目は同システムにより、自己の発音を聞きながらCD音と比較することで反復、3回目は1回目と同様であった。 現在は協力者の発音の音響分析、同時に行ったアンケート調査の検討をしているが、協力者は自己の発音を聞きながら、モデル音と照合することで、より安定した発音が可能になっていく様相が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一年遅れとはなったが、当初予定していた、日本語話者以外の協力者を対象とした、遅延フィードバックシステムの効果を検証することが可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの3年間は協力者として、学習者のみを対象としてきたが、今年度は主に、小学校の英語教育指導者を対象とした、遅延フィードバックシステムの効果を検討する予定である。
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