2016 Fiscal Year Research-status Report
日本人大学生の明示的・暗示的英語知識の測定:わからないのか使えないのか
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26370754
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
徳永 美紀 福岡大学, 言語教育研究センター, 講師 (30461479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 幸代 福岡大学, 言語教育研究センター, 講師 (00609464)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 文法性判断テスト / 知識と産出 / 筆記と口頭 / ラッシュ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は27年度のテストに修正を加え、文法ルールテスト、文法性判断テストおよび筆記の短文日英翻訳テストを345名の参加者を対象に実施した。更に45名の参加者に対して口頭の短文日英翻訳テスト、口頭及び筆記の絵描写テストを実施した。 知識を測定するテストでは、文法ルールテストのデータを分析した結果、最も難易度の高かったのは複数のS(総称のS)で、次にGo+動名詞(go skiing)、関係節、間接疑問文、冠詞と続き、難易度の低かったのは規則動詞の過去形、3単現のS、比較級のthanなどであった。文法性判断テストでも、関係節、間接疑問文、Go+動名詞、冠詞などが難しく、規則動詞の過去、3単現のS、Yes/No疑問文などが比較的容易であるという結果であった。 産出を測定するテストでは、短文日英翻訳テスト(筆記)において、知識の測定の結果と同様に間接疑問文や冠詞、関係節が難しいとの結果になった。しかし、現在進行形が最も難易度が高いという予想外の点があり、これは口頭の短文日英翻訳でも同じ結果であった。教科書などでよく目にする進行形の例文に使われる動詞(study、readなど)以外の動詞だと進行形に出来ない可能性が考えられる。 口頭及び筆記の絵描写テストでは、時制の一致、複数のS、冠詞の間違いが多かった。さらに完了形の誤った使用(完了形にすべき所ではない部分での使用)が目立ち、これは上記の進行形と同様に、形は理解できていてもどういった場面で使用するかを理解していないケースであると考えられる。絵描写テストは口頭テストの後に筆記を行ったが、口頭における1分間の発語数が顕著に少なく、口頭と筆記における産出量や文の正確さに差が見られなかった。これらの結果から、本研究の対象者が口頭テストの際もゆっくりと考えてから明示的知識に頼って発話していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
27年度のテストデータの分析段階において、対象外の文法項目のエラーが目立ち、28年度に改訂版のテストを実施した。さらに、本研究では文法性判断テストにおける時間制限は影響ないという結果が出たが、研究期間中に海外ジャーナルで有意差があるとの論文が出版された為、時間制限の影響に絞った内容の学会発表及び論文出版を先に行った。 上記の理由で計画に遅延が生じた為、最終的な結果の論文執筆および学会発表を29年度に延期することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度は最終的な分析を完了させ、現在執筆中の本研究全体の結果の論文を海外ジャーナルへ投稿する。学会発表はThe Applied Linguistics Conferenceに申し込みを済ませ、結果待ち状態である。
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Causes of Carryover |
本研究では文法性判断テストにおける時間制限は影響ないという結果が出たが、研究期間中に海外ジャーナルで有意差があるとの論文が出版された為、時間制限の影響に絞った内容の学会発表及び論文出版を先に行った。 その為計画に遅延が生じ、最終的な結果の論文執筆および学会発表を29年度に延期することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
英語論文の校正費、論文投稿費、学会発表の参加費及び旅費に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)