2017 Fiscal Year Annual Research Report
Explicit and Implicit English Grammar Knowledge of Japanese University Students
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26370754
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
徳永 美紀 福岡大学, 共通教育研究センター, 講師 (30461479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 幸代 福岡大学, 共通教育研究センター, 講師 (00609464)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 英文法 / 知識と産出 / 産出における正確さ / 文法性判断テスト / 絵描写テスト / ラッシュ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は前年度までのデータを分析し、The Applied Linguistics Conference 2017で学会発表を行い、JACET東アジア英語教育研究会から論文が出版された。学会はニュージーランドのオークランドで開催され、様々な国の英語教育関係者からコメントを得ることができた。質問も多く、日本の大学での英語教育の現状を伝える事ができたのではないかと考える。他の研究者の発表内容と比較しても、日本の大学の英語教育が直面している学生の英語力の低下などの問題は英語圏におけるESL環境とは大きく異り、普段の生活で英語を必要としない日本の英語学習者に合った教育法の必要性を再認識した。 本研究では、間接疑問文や付加疑問文、関係節といった文法項目は、予想通り理解、産出ともに難易度が高いという結果となった。さらに、複数形や現在進行形といった基礎的な項目の難易度が、特に産出において高いという結果も明らかになった。「複数の名詞の語尾にSを付ける。」「進行中の動作にはbe+ingを使う」といった一見シンプルなルールで、形式は理解できているにも関わらず、実際に文を書く、話す、となると、どのような場合に複数形や進行形が必要であるかという点が理解できていない学習者が多いということである。コミュニケーションの手段としての英語が求められる今日、こうした一見容易な文法項目が正しく使用できるようになる産出練習が重要であると考える。 絵描写テストで明らかになった事に、対象学習者の発話が大変遅く、口頭と筆記における産出量および正確さに差が無かったという点がある。これは、対象学習者が口頭での発話を求められていても、頭の中で考え、ある程度納得のいく文が完成するまで発話できないという事を表すと考えられる。この点を改善する為にも、理解できている文法を使って発信する練習の量を増やす必要があるといえるであろう。
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Research Products
(2 results)