2016 Fiscal Year Annual Research Report
New Development of European Privat Law and Problems of Japanese Civil Code
Project/Area Number |
26380141
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
川角 由和 龍谷大学, 法学部, 教授 (80204725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 邦博 龍谷大学, 法学部, 教授 (00222414)
若林 三奈 龍谷大学, 法学部, 教授 (00309048)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヨーロッパ私法 / EU法 / 不当利得法 / 損害賠償法 / 民法改正 / 売買契約法 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画に従い、また、一昨年度、昨年度に実施された研究の作業をを踏まえて、ヨーロッパ私法の動向に関する総体的な分析作業を継続して行った。その際、ヨーロッパ私法に関する必要な文献を収集し、それを分析し、翻訳する作業も行った。また、外国人研究者を招聘して研究会を開催し、議論することでヨーロッパ私法の展開について新たな情報を得て、その動向を分析することができた。とりわけ、共通売買法に関連するEU指令として、オンライン売買指令やデジタルコンテンツ契約指令などの動向についてもフォローした。また、英国のEU離脱をめぐる問題については、バーゼドー教授との意見交換を行い、また資料提供を受けることなどができた。さらに、契約法については、分担研究者たちと翻訳作業を継続しており、また損害賠償法、不当利得法の展開についても作業を継続し、成果の発表を準備している。なお、不当利得法については、川角由和「不当利得法における所有権保護の限界--ヴィントシャイトとイェーリングの対立」として、まとめることができた(龍谷法学49巻2号〔2016年〕) 分担研究者は、マックス・プランク研究所での滞在の際に、同研究所のバーゼドー教授、ツィンマーマン教授をはじめとして各国の研究者と交流し、情報収集し、動向を的確に捉えることができた。また、研究会を開催し、また外国の学会や研究会にも予定通り参加することができた。研究成果も適宜発表している。分担研究者は、中国での国際的な学会にも参加し、民法総則、とりわけ法律行為論の展開について報告し、議論を行った。
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Research Products
(7 results)