2014 Fiscal Year Research-status Report
経済時系列モデルのパラメータ変化に関するモニタリング手法の研究開発
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26380279
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| Research Institution | Hiroshima University of Economics |
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Principal Investigator |
前川 功一 広島経済大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20033748)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
得津 康義 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (30412282)
河合 研一 別府大学, 国際経営学部, 准教授 (50425831)
永田 修一 関西学院大学, 商学部, 助教 (50546893)
森本 孝之 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (80402543)
片山 直也 関西大学, 経済学部, 教授 (80452720)
久松 博之 香川大学, 経済学部, 教授 (90228726)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 経済時系列分析 / 構造変化点の信頼区間 / Bootstrap法 / 株価のバブルモデル / 緩やかな発散過程 / 金融の量的緩和政策効果 / 変数間の因果序列 / 独立成分分析 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画１（構造変化の検定に関する研究）：経済時系列における構造変化の精度の高い信頼区間を構成することは必ずしも容易ではない。本研究では、漸近的な標本理論を用いず、Bootstrap法を用いて信頼区間を構成する方法について研究した。時系列の特性に合わせた様々なBootstrap法が存在するが、それらの方法をモンテカルロ実験を行い比較検討した。
研究実施計画２（株式市場におけるバブルの検出とモニタリングに関する研究）株価変動は単位根を持つ非定常時系列として表現されるが、バブル発生前後では単位根過程から緩やかな発散過程に移行すると考えられる。モニタリングによって、この移行過程をとらえる先行研究を理論とシミュレーションで精査した。また緩やかな発散過程から単位根過程へ戻る際の漸近理論的枠組みを新たに構築した。さらに本研究では先行研究とは異なるバブルモデルを考案し、次年度以降われわれの理論と実データによる検証を行う予定である。
研究実施計画３（金融における量的緩和政策の波及効果に関する研究）：この分野における先行研究を同じデータ、同じ手法を用いて追試した。本研究では波及経路におけるインフレ予想率の効果を重視し、その測定を試みた。インフレ予想には、物価連動国債を用いる場合と消費者へのアンケートを用いる場合があるが、両者を比較検討した結果、後者を用いる方が良いことが示された。また経済変数間の因果序列を定める統計的手法についても研究を行い、独立成分分析の応用研究に着手し、暫定的な実証分析結果を得た。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定した関連分野における研究者の招へい及び関連学会への出席が日程の都合等で実現しなかったため、必要な研究交流が予定通り進まなかった。その結果、やや研究の進行が遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
１．金融の量的緩和の政策効果を研究する過程で、変数間の因果序列の検出の重要性と困難性に気付いた。また因果序列の検出の問題に関しては独立成分分析という計量経済学ではあまり使われていない手法があり、外国では一部使われ始めていることを知り、今後この方法を重点的に研究する予定である。
２．構造変化時点の推定と信頼区間については引き続き、Bootstraph法をはじめとする各手法を色々な条件の下で比較検討する予定である。
３．考察中の株価バブルを表現するモデルを、理論的根拠を明確にし実証に耐えうるレベルまで引き上げる予定である。
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| Causes of Carryover |
（１）当初予定していた外部からの招へい研究者との日程調整がつかかなので次年度に延期したため
（２）当初予定していた海外での学会出張が日程が合わず参加できなかったため。
（３）使用中の統計計算パッケージの改訂版が販売される見込みだったので、購入を次年度まで見合わせたため
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
（１）当初予定していた研究者招へいと国際学会発表のための旅費
（２）統計計算パッケージの改訂版購入
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Research Products
(9 results)
