2015 Fiscal Year Research-status Report
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26380302
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
張 星源 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (10304081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春名 章二 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (30136775)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ライセンス行動 / 特許の藪 / 日本企業 |
Outline of Annual Research Achievements |
①日本上場企業財務報告書のうち、「経営上重要な契約」という情報に基づき、日本製造業企業のライセンス契約に関するデータ収集と整理を行った上で、一般財団法人知的財産研究所よりリリースされた日本国特許庁に登録された特許の諸情報とマーチングする作業を行った。 ②特許引用データを用いて、特許の藪の計測方法を検討し、ライセンス行動と特許の藪との関連性について実証分析を行った。分析に関する中間的な成果として特許の藪の存在が企業のライセンス行動を引き起こしたと同時に、企業のライセンス行動は特許ポートフォリオ競争を軽減する効果があることが示された。 ③中国国家知識産権局がリリースした2002年から2012年までの中国企業のライセンス情報を入手し、データ整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①実証分析については中間的な成果を上げることができた。 ②日米企業間のライセンス行動や中国企業のライセンス行動に関するデータの構築作業は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
①日米企業間のライセンス行動の実態、日本企業間のライセンス行動との相違を解明すること ②社会ネットワークの分析の手法を用いて特許の藪の計測方法を検討すること ③ライセンス行動と特許の藪の関連性、ライセンス行動のホールドアップ問題解消への効果の実証及び理論分析を引き続き行うこと
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Causes of Carryover |
研究成果を海外学会に報告すること、海外研究者との打合せを行うための旅費、およびデータベースの構築・実証分析の補助に関する学生バイト料などのことより多くの支出が見込まれるからである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
①研究補助に関する学生バイト料 ②研究成果の国内外学会での報告、および研究者との打ち合わせのための旅費 ③分析を行うとき必要とされるデータの購入費用など
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