2015 Fiscal Year Research-status Report
発展途上国における金融包摂の貧困削減効果に関する研究
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26380334
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
井上 武 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (20450546)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 金融包摂 / 貧困削減 / 海外送金 / マイクロファイナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は研究課題について①論文原稿の執筆、②国内研究者との意見交換、③国際学会参加の準備を行った。 ①論文原稿の執筆については、昨年度作成した2本の原稿を中心に、他の研究者の論文を合わせて、査読付きジャーナル論文の特別号として出版された。さらに、本研究課題と関連性の強い海外送金について3本の原稿を執筆し、そのうち2本は英文書籍に収蔵され出版された。 ②国内研究者との意見交換については、2015年4月、8月、2016年3月に神戸大学を訪問し、同大学の研究者と会合を持った。この会合を通じて、金融包摂と貧困削減に関する体系的な理解を得るとともに、メガシティにおけるソフトインフラとしての金融包摂という新たな視点を得た。 ③国際学会への参加準備については、2016年6月にタイで開催される国際学会に向けて、マイクロファイナンスを通じた金融包摂と海外送金の貧困削減効果に関する原稿を作成し、報告の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文原稿の執筆は予定通り進んでおり、研究成果の報告についても最終年度に2件海外で実施できるよう、準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は前半に1件、後半に1件、海外の国際会議で本研究課題のテーマについて報告を行う。さらに、年度末までに金融包摂、経済成長、貧困削減の関連性について、これまで研究成果をまとめ、報告書として提出する。
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Causes of Carryover |
2015年度下半期に予定していた国際会議での報告予定が2016年度上半期になったため、使用額が当初計画から変更になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年度に2回、国際会議での報告及び海外研究者との意見交換の機会を持つことを予定しており、その際に支出することを計画している。
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Research Products
(5 results)