2015 Fiscal Year Research-status Report
潜在的イノベーション機会・アイデアの創出・表出プロセスに関する実証研究
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26380545
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
BYOSIERE P・H・R 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50367976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀樹 青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (90567801)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イノベーション / 潜在的アイディア / アイディアの表出 / 研究開発者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、最終年度である次年度前半に行うアンケート調査に向けて、先行研究の整理、実務家へのインタビュー及び調査設計に注力した。本研究の主眼点は、開発技術者をはじめとする実務家達の「潜在的なアイディアがいかにして表出されのか」、「潜在的なアイディアがどのようなプロセスを経てイノベーションに結びついているのか」について、それらのメカニズムを知識経営論や組織心理学の知見を用いて明らかにすることである。そこで、本年度は以下の研究活動を進めた。 ・先行研究調査 本研究におけるキーワードである「潜在的アイディアの表出」に関連すると考えられる先行研究をサーベイした。主に知識経営(ナレッジ・マネジメント)に関するものについてをサーベイを行い、独自の質問項目の構築を試みた。 ・インタビュー 2015年12月から2016年1月にかけて、日本の電機・電子産業、製薬産業及び自動車産業のR&D(研究開発(部門))トップエグゼクティブ達へのインタビューを行った。そのインタビューでは、我々が想定する潜在的アイディアの表出プロセスに関する内容や、日本のR&D技術者達が彼・彼女らのR&D活動の実態をどのように眺望しているのかについてヒアリングを行った。今後、これらインタビュー内容をもとに、上記の独自質問項目の再調整を進める。 ・調査設計 上記インタビューの他、国内・海外において我々と同種の研究を行う研究者達との意見交換を盛んに行った。主研究者と分担研究者は定期的に研究会を行い、調査票設計の参考とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究の整理、実務家へのインタビューなどによって、アンケートにおける調査項目の精査がほぼ終了している。 最終年度である次年度前半には、本プロジェクトの本丸であるアンケート調査に着手できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である次年度前半は大規模アンケート調査を行い、我々の仮説モデルの検証を進める。次年度後半には、アンケート調査データをもとに行った研究成果を発信する予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた調査に係るヒアリング旅費及び物品(主に書籍代)購入が遅れた。また、パイロット調査に関する経費が予定よりも大幅に少なくおさえることができた。そのため、繰越金が生じている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越額は次年度のアンケート調査にかかる支出として、オンライン調査経費として使用する。調査費用への支出増によって、アンケート回答者数及び回収回答数を増やすことが可能となる。
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Research Products
(2 results)