2016 Fiscal Year Research-status Report
潜在的イノベーション機会・アイデアの創出・表出プロセスに関する実証研究
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26380545
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
BYOSIERE P・H・R 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50367976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀樹 青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (90567801)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 知識創造 / 知識マネジメント / 組織マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業がイノベーティブなアイデアを評価して実践するための第一歩である「個々人によるアイデアの創出・表出」を促すモデルの検証・考察を行うことである。一般的に、企業はイノベーションの方法(How to Innovate)を知っているにも関わらず、組織の中に多くのアイデアが溢れすぎていることや失敗を恐れてリスクの高いアイデアを避ける傾向があること等の理由から、本来イノベートすべきアイデア(What to Innovate)を正しく認識できていないことがしばしばある。そこで、本研究では、「個人が、企業に対して、組織内においてイノベート(Innovate)するべきもの(What to Innovate)を発見・表出するプロセス」において個人の経験・感情の影響について検証を行うことを目的としている。 研究代表者が過去に携わったNonakaらによる知識創造論の議論をベースに、①「個人の内面において『What to Innovate』を見つけ出し企業に対して発信するための連鎖的プロセス」への個々人の認知・実践、②「組織(企業)がこのプロセスを促進させることで企業内での『新たなWhat to Innovate』の発見・発掘」に繋がり、③「モチベーション・情熱と結びつくことでそのアイデアに関する失敗や不安があったとしても具現化される」、という概念モデルの構築を行い、質問票設計・パイロット調査の準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の体調不良などの理由により、概念モデル構築までの先行研究サーベイがやや遅れた結果、調査準備も遅れた。そのため、質問票設計は完了したものの、質問票に対する実務家からのフィードバックやパイロット調査まで至ることが出来なかった。そのため、研究期間を一年間延長した。2017年度初旬にはwebによる調査を行い、成果公表に取り掛かる。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れている状況を回復すべく、2017年度早々に調査に着手する。すでにweb調査会社の選定には入っており、2017年春の間には調査に取り掛かれる予定である。 また、調査を行いその分析結果に関する成果公表を今秋には行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画よりも進捗が遅れたことによって、多くの予算を必要とするweb調査に取り掛かれなかった。そのため、調査費用がそのまま次年度に繰り越されたため、残額が生じている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度にweb調査を実施する際に使用する。 また、調査実施後の分析結果を公表する際の学会発表旅費に使用する。
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Research Products
(4 results)