2017 Fiscal Year Annual Research Report
Follow-up survey to examine effective support methods for school refusal students - Focusing on support activities by university students -
Project/Area Number |
26380755
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
原田 直樹 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (80598376)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 不登校 / 大学生ボランティア / 不登校・ひきこもりサポートセンター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、不登校児童生徒に必要な支援の在り方を検討するために行う調査研究である。この調査は、福岡県立大学に設置している「不登校・ひきこもりサポートセンター」(以下、サポートセンター)の相談支援活動において、過去、学生からの支援を受け、学校復帰を果たすことができた不登校児童生徒に対する追跡調査である。 29年度は、これまでの計画の達成課題の積み残しであった、学校復帰ケースの保護者に対する質問紙調査実施に取り組み、不登校の時期に考えていたことや支援ニーズ、大学生ボランティア(県大子どもサポーター)の関わりによって与えた影響について明らかにすることを目標としていた。 さらに元不登校児童生徒本人に対するインタビュー調査を実施する予定にしていたが、協力者を目標人数まで確保することが困難であったことから、前年度までに作成していたインタビューガイドの内容を加味した調査票を作成し、元不登校児童生徒本人に対する質問紙調査を実施することにした。 いずれの調査も29年度内に実施することができた。保護者調査は211名に配布し、回収は66名(回収率31.3%)、元不登校児童生徒本人調査は96名に配布し、回収は25名(回収率26.0%)であった。 得られた結果から、研究仮説であった、大学生ボランティアの存在が、学習支援による学力の向上、発達のロールモデルとなることは質問紙調査からは実証ができなかったが、大学生ボランティアが関わることで、保護者と児童生徒本人ともに、不登校・ひきこもりサポートセンター(フリースクール含む)への安定的な利用を最も高く評価し(保護者43.9%)(本人44.0%)していたことが明らかとなり、不登校状態の最盛期にあっては、信頼関係を構築できた大学生ボランティアの存在は外出のきっかけとなり得ることが示唆された。
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Research Products
(1 results)