2014 Fiscal Year Research-status Report
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26380774
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
浅見 昇吾 上智大学, 外国語学部, 教授 (10384158)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会的養護 / アフターケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は計画にあったとおり次年度から調査を開始するための準備期間として以下のことを実施した。 【研究会開催】キックオフ・ミーティング(4月14日)において研究会メンバーの顔合わせおよび各メンバーの役割、今後の進め方等についての共有を行った。その後第1回研究会(6月2日)において、先行研究の調査についておよび現在の児童養護施設におけるリービングケアとアフターケアの現状について報告がなされ、第2回研究会(9月22日)において、実態調査のデザインについての検討および、児童養護施設退所後支援の実際について報告がなされた。そして第3回研究会(3月3日)において施設訪問の報告および調査研究の進捗状況の報告がなされ、次年度開始する調査について最終確認がされた。 【施設訪問】青少年自立支援室いっしょ☆ふくおか(2月26日)、児童アフターケアセンターおおいた(2月27日)を訪問し、アフターケアについての現状と課題について意見交換を行った。特に児童アフターケアセンターおおいたではインケアからアフターケアまでの支援のあり方についてモデルとなり得る実践がなされており、非常に意義深い訪問となった。 【調査準備】①倫理審査 次年度から調査を開始するにあたって学内の倫理審査にかけ、承認を得た。 ②調査協力者の選定と本人及び施設長からの同意書の授受 3施設の高校3年生3名から調査協力の同意を得、また当該施設の施設長から本調査への協力および当該児童が調査に協力することへの同意を得た。 以上、次年度からの調査開始に向けて必要事項をすべて実施することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請する前から本研究については施設等関係者と協力しながら進めてきた経緯があり、そのため計画の遂行はスムーズに行えたと考えている。実際の対象者は3名と、当初の計画より少なくなっているが、これは本研究が施設等のサポート無しでは実現できないものであり、かつ高校3年生である児童も限られていることから条件にあう者が少なかったことによる。もっとも3名であったとしても縦断的に行う質的研究としては非常に貴重なものになると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
【調査】年度内に3回、半構造化面接というかたちでインタビュー調査を実施する。 【研究会】①自立支援ホームの職員等を招き、自立援助ホーム職員からみる児童養護施設におけるリービングケアのあり方およびアフターケアの必要性について報告を得る。②調査のまとめと考察等を行う。 【施設訪問】大学進学のための奨学金制度を構築している施設および受け入れ先の大学を訪問し、その現状と課題について調査する。児童アフターケアセンターおおいたを再訪問またはスタッフおよび関係者を招聘することで、交流を深め支援のあり方について検討する。
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Causes of Carryover |
今年度の施設訪問が予定よりも近距離となったため旅費の支出が計画よりも少なかったこと、またより調査に対して適切な機材を購入するために購入を次年度に見送ったため次年度使用額が生じることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初計画していた機材の購入。また今年度訪問した児童アフターケアセンターおおいたとの交流を計画に追加する。
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Research Products
(1 results)