2017 Fiscal Year Annual Research Report
Former residents of foster home: Suggest for self-reliance support
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26380774
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
浅見 昇吾 上智大学, 外国語学部, 教授 (10384158)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会的養護 / アフターケア / リービングケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、下記の活動を行った。 【研究会の開催】平成29年度第1回研究会(6月18日)では、調査インタビュー対象者の一人の出身施設の自立支援コーディネーターに児童養護施設退所児童のリービングケア・アフターケアーから聞き取りを行い、その後意見交換を行った。インタビュー対象者がインタビューアーに対して答えることと、自立支援コーディネーターに対して答えることの微妙な相違なども明らかになり、インタビュー対象者の状況をより的確に理解できるようになった。また、第2回研究会(2月1日)では、障害者などの社会的弱者と基本的人権について憲法学者から聞き取りを行い、基本的人権の考え方に基づいた支援について意見交換を行った。また、インタビューアーの報告を基にインタビュー全体について振り返り、アフターケアのあり方について総合的な検討を行った。 【施設訪問】二回の施設訪問を行うことができした。北海道の視察では、日常生活での支援と学業ないし学校での支援が密接に結びついている施設を訪問することができ、生活の場と学校での支援の密接な連携の必要性を学ぶことができた。また、一部の施設では週に数回にわたり精神科医にサポートを依頼していて、発達障害等の問題の大きさと支援の重要性が指摘された。沖縄視察では、昨年度の視察ですべての施設で発達障害の問題が指摘されたため、沖縄での発達障害の支援の現状を確認するため、沖縄県庁の子ども生活福祉部の担当者、沖縄県発達障がい者支援センターの臨床心理士から支援の現状について聞き取り調査を行った。支援体制が徐々にと取ってきているとはいえ、支援が十分には行き渡っていない現状が確認できた。 【調査】平成27年度の年度末に最後のインタビュー調査を行った。今年度は、これまでのインタビュー記録全体の検討を行った。施設訪問で得られた知識も参照しつつ、成果をまとめることができた。
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Research Products
(1 results)