2016 Fiscal Year Annual Research Report
Designing a risk management model for reunification of children in residetial care
Project/Area Number |
26380780
|
Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
加藤 純 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (80247105)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 茂明 目白大学, 人間学部, 教授 (20236813)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 社会福祉学 / 児童家庭福祉 / 児童養護施設 / 家庭支援専門相談員 / リスクアセスメント / ファミリーソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
児童養護施設に入所している子どもと親・家族との関係の再形成を支援する過程で、面会や一時帰宅、家庭復帰の是非を判断するためには、適切なリスクアセスメントが必要である。さらに、アセスメントにより特定されたリスクを低減する計画を立てて対策を講じる必要がある。 本研究では、リスクに関するアセスメントからマネジメントまでを連続した支援過程と捉え、一連の過程で継続して使える様式を持つリスクマネージメントモデルの案を作成した。そのモデル案を検証し改善するために、児童養護施設の家庭支援専門相談員を主な対象としてリスクマネージメントに関するワークショップを実施した。参加者からワークショップの進め方および研修テキスト案に対するフィードバックを得て、研修テキストを修正した。 研修会では、アセスメントに用いるツールとして、すでに児童相談所や一部の児童養護施設で使用されているチェックリストと、チェックリストとは大きく異なる特徴を持つオーストラリアのビクトリア州で開発されたモデルとを組み合わせて、事例検討をした。参加者からのフィードバックを得て効果的な研修方法について検討し、ビクトリア州モデルについては日本の児童養護施設で活用するために必要な修正を加えた。 研修の結果を踏まえて、子どもと家族の関係を再形成する支援過程でのリスクマネージメントの方法について普及するために研修テキストを作成した。テキストには、研修会で使う教材と、研修の進め方に関する説明、アセスメントのツールに関する説明を記した。特にアセスメントのツールについては、目的にふさわしいツールを選んだり組み合わせたりできるように、チェックリストとビクトリア州方式が持つそれぞれの利点と課題について説明した。
|
Research Products
(1 results)