2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the program to intervene adolescent psychological inflexibility
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26380875
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
石津 憲一郎 富山大学, 大学院教職実践開発研究科, 准教授 (40530142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 芳幸 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (30510367)
大月 友 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20508353)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 心理的柔軟性 / 体験回避 / 中学生 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度には,これまでの研究データを分析し,今後の研究の方向性を確認した。調査研究においては,まず,日本の中学生を対象に、体験的回避と社交不安との相互影響性を検討することとした。日本の中学生660人の、約4ヶ月間隔の若者用体験的回避とフュージョン尺度(Avoidance and Fusion Questionnaire for Youth:以下AFQ)と日本語版青年期社交不安尺度(Japanese version of Social Anxiety Scale for Adolescents;他者からの否定的評価不安(FNE)、新規場面の回避とストレス(SAD-N)、一般場面の回避とストレス(SAD-G))の3波のデータを分析に用いた。交差遅延効果モデルでの分析の結果、いずれの時点でも、男女ともに、FNEとSAD-GはAFQを高めていることが示された。また,受験期の中学生を対象に,若者用体験的回避とフュージョン尺度(AFQ)と学業コーピングスタイルとの関係を潜在成長モデルに基づいて分析した。その結果,体験的回避がもともと高かった者ほど回避的な対処を行うことと,積極的対処得点のSlopeにAFQはネガティブな影響を与えることが示された。以上の結果は,それぞれInternational congress of clinical and health psychology on children and adolescents とInternational congress of psychology(ICP,2016)で発表された。実践研究では,Acceptance and Commitment Therapyに基づく,クラス単位での心理教育の効果研究の分析が行われた。統制群と介入群を設定し,心理教育の効果を検証したところ,体験的回避得点,自尊感情得点,ストレス反応得点において介入群はポジティブな変化を示し,ACTの理論に基づくユニバーサルデザインの心理教育に一定の介入効果が示された。
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Research Products
(13 results)