2014 Fiscal Year Research-status Report
共同学習・生活史学習の教育学的再検討-歴史・比較・実証研究
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26381060
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
姉崎 洋一 北海道大学, 教育学研究科(研究院), その他 (80128636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 かおる 福島大学, 行政政策学類, 教授 (10282253)
武田 るい子 清泉女学院短期大学, その他部局等, 教授 (20442171)
辻 智子 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20609375)
長澤 成次 千葉大学, 教育学部, 教授 (50172523)
宋 美蘭 北海道大学, 教育学研究科(研究院), その他 (70528314)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 共同学習 / 生活史学習 / ソシオドラマ / creative writing / action learning / 社会目的学習 / 共同実践意識 / 代案学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
1,2014年7月12日(土)に第1回の研究打ち合わせを行った。会場;北大教育学部会議室 内容は以下であった。1)今回の科研費研究の概要、趣旨説明 2)研究的発題-理論関心、調査課題、調査対象3)各共同研究者の研究計画、問題関心(参加:姉﨑洋一、浅野かおる、武田るい子、辻智子、宋美蘭)4)今年の研究調査のおおよその日程その他の確認であった。2,11月15-16日、名古屋にて共同学習・生活史学習の関係者聞き取り調査を行った。参加は、姉﨑洋一、長澤成次であった。聞き取り対象は、新海英行(名大名誉教授)、伊藤彰男(三重大名誉教授)、大村恵(愛知教育大教授)、宮田和彦(名サ連OB)、加藤良治(元名古屋市社会教育職員)、各氏であった。1950年代から21世紀にかけての半世紀の若者・勤労青年教育における生活史学習の再検討の必要性について、多様な示唆を得た。3,2015年3月14-21日の日程で、英国調査を行った。参加は、姉﨑洋一、武田るい子であった。訪問調査施設と聞き取り調査は、リーズ大学元上級講師、キース・フォレスター博士、元リーズ大学教授、ロン・ウイナー博士、スワースモア学習センター(統括センター長、マギー・バターワースさん、creative writing講師レオノーラ・ルスタモバさん)、WEAシェフィールド学習センター(ジョー・ミスキンさん、マット・リビングストンさん)であった。今回の調査では、ソシオドラマ、創造的writing、アクションラーニング、の詳細な知見を得たといえる。4,2015年3月30日ー2015年4月5日、韓国調査を行った。参加は、宋美蘭であった。ノウオン青少年支援センター、ナウ代案学校、子ども・若者自立センター、代案学校中高等部、釜山大学校・東儀大学校他の訪問聞き取りを行い、共同体の再生と創造的学習、代案学校による共同実践意識の生成の予備調査となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的は、おおよそ下記であった。1,研究代表者と共同研究者との研究目的と研究分担を明確にするための研究打ち合わせを初年度に持つ。また、その後の研究方法、進展計画については、e-mailなどによって、適切な連絡を取る;①これまでの「生活史学習」「共同学習」に関する先行研究を整理し、研究目的を相互に検討共有する。②それにふさわしい研究方法について、研究参加者の間で、十分な討議を行う。③そのための、研究会開催を含めての研究打ち合わせを北大で行う。2,研究調査については、初年度に3カ国の調査を集中的に行う。そのための現地での研究協力者との連絡を密にとる。①日本については、名古屋地区を中心に、聞き取り調査、資料収集等を行う、②英国については、リーズ地区、シェフィールド地区、バーンズリー地区の3箇所について聞き取り調査、資料収集を行う。③韓国については、ソウル地区での研究者聞き取り、忠清南道洪城地区のプルム学校での聞き取り、資料収集を行う。 以上について、1)先行研究との比較検討については、2015年度に深化をはかる予定である。2)名古屋調査では、キーパーソンについてのフォロー調査、資料、文献等のリスト化が残された。3)英国調査では、ノーザンカレッジ調査が残された。また、研究者の聞き取りが、幾人か残された。4)韓国調査では、プルム学校調査、夜学調査が残された。ただし、当初予定の、調査は、それなりに順調に進展したと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
1,研究の2年目に、前年に残された追加調査を行い、データ集積と、研究上の論点整理と課題を明らかにする。3カ国について、必要な場合、なるべく、前半期に追加調査を行う。英国調査:前年度のフォローアップ調査、韓国調査:前年度のフォローアップ調査、 名古屋地区調査:前年度のフォローアップ調査、2,研究の交流、中間発表の打ち合わせを持つ。夏から秋にかけて、研究打ち合わせの会合を行う。3,可能な場合、学会等において第一次報告を行う。4、2年間の研究調査をまとめた成果報告書を、2年次の最後に刊行する。各自、それをもとにした論文等の公表をはかっていく。可能な場合、刊行物(書籍)の実現をはかる。
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Causes of Carryover |
研究代表と研究分担者の日程と相手先調査受け入れ日程の調整がつかず、積み残した調査が生じた。具体的には、名古屋調査での残る1回3名、英国調査での2名、韓国調査で3名であった。これらの執行を今年度行いたい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1,研究打ち合わせ(各自の研究成果を報告する)を行う。2,前年度未執行調査を行う。名古屋地区調査、英国調査(場合によっては、相手側を招聘し、研究会を行う)、韓国調査、それぞれについて、計画に基づきフォローアップ調査を行う。3,必要な場合、学会報告のための検討会を行う。
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Research Products
(5 results)