2014 Fiscal Year Research-status Report
小学校における「言葉の力」へと連続する保小連携カリキュラムの開発と実践
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26381110
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Research Institution | Seiwa Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
飯島 典子 聖和学園短期大学, その他部局等, 准教授 (40581351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 嘉子 尚絅学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80447119)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 保育所 / 連携カリキュラム / 言葉の力 / 協同的活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
調査1.保育所における「話し合い」活動の実施と幼児の自己評価測定 平成27年度からの保幼小連携カリキュラムの編成を行うための予備調査として中心的に取り組む言語活動のテーマを決定することを目的とし、幼児の話し合い活動を行った。具体的には保育所における4歳児クラスと、5歳児クラスにおいて2か月に1回、「お話づくり」「発表会の役割分担」など小学校における活動に系統的な繋がりのある言語活動を実施した。また、活動の終了後にクリッカーを用いて活動についての満足度および、文字や数の理解をどの程度できると思うのか自己評価を5段階評定で行った。また、同じ質問について保育者に5段階評定を求め自己評価と保育者評価のズレの確認を行った。 調査2.「気になる」子どもについての保育者評定 「気になる」子どもは顕著な知的な遅れはみられないものの他児とのトラブルが多いといった他者との相互交渉に困難さをもつ子どものことである。「気になる」子どもはこのような特徴から協同的活動を苦手としていることが多い。そこで「気になる」子どものチェックリスト(本郷,2010)と社会性発達チェックリスト(本郷ら,2015)を用いて保育者に評定を求め、保育者の気になる程度および特徴と幼児の社会性発達の確認を行った。 以上の調査より、①文字や数の理解に関する自己評価と保育者評価が一致する幼児の平均得点は高く、理解が進んでいることがわかった。一方「気になる」子どもは自己評価は高いが保育者評価は低くそのズレは大きかった。②活動への満足度は「気になる」子どもは満足度が高いが、理解の高い子どもは満足度が低かった。この結果の理由の一つとして話し合い活動では理解の進んでいる幼児の力が十分に発揮できていないことが関連していると思われた。 なお、この結果は日本乳幼児教育学会第25回大会での発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査計画において平成26年度調査は小学校における言語活動の実態調査および言語発達スケールの開発を予定していた。しかし、協力お願いしていた公立保育所が平成28年度より民営化されることとなり、民営化移行保育と保育者の入れ替え前に保育所調査を行うこととした。そのため平成26年度は小学校の言語活動の実態調査ではなく保育所調査とし、参考とする言語活動は書籍や報告書などを参照した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は平成26年度調査で予定していた言語発達スケールの開発を行い、クリッカーに加えて言語活動の効果検討を行えるようにする。 また、平成27年度からの新規協力園として認定こども園にお願いすることが決定していることから、保育所および認定こども園において小学校との連携カリキュラムを編成し、その実践と効果検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度に予定していた保育所調査対象の公立保育所が平成28年度より民営化されることとなった。そのため、平成26年度調査は平成27年度調査を繰り上げて実施し、言葉発達スケールの開発を平成27度に実施するよう計画を変更した。この言語発達スケール開発に関わる資料の購入や分析調査費が未使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度調査において言語発達スケールの開発を行う。また、平成27年度より調査対象園として新たに認定こども園を1園加え、当初の計画に従った保育所調査を行い、保幼小接続カリキュラムの編成とその効果検討を行う。
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