2014 Fiscal Year Research-status Report
学習到達度への影響を含む物理的学習環境の評価手法に関する研究
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26381115
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
齋藤 福栄 国立教育政策研究所, 文教施設研究センター, センター長 (50628823)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、経済協力開発機構の効果的学習環境に関する専門家会合(以下「OECD-GNE」と言う。)において実施されている学習環境評価プログラム(以下「LEEP」と言う。)への参画、韓国研究者との協同による物理的学習環境に関する国際比較、先進事例調査による国内の学校における物理的学習環境の特徴把握を行い、総合的な学習環境評価手法開発のために必要となる視点を明らかにすることを目的としている。 平成26年度は、11月5日~7日にイタリアのジェノヴァで開催されたOECD-GNE会合(第2回)に出席し、同会合におけるLEEP開発に関するワークショップに参加し、OECDアナリスト、各国専門家等と協同して、学習環境評価に関する評価フレームワークの検討、及び評価ツールの検討を行った。 また、日本及び韓国における近年整備された学校施設を対象として、図面、教育計画、学校要覧、関係書籍等の資料による調査を行うとともに、韓国研究者と協同して日本における先進的学校施設の訪問調査を行い、物理的学習環境に関する両国の特徴の把握、分析を行った。 さらに、日本の学校施設の特徴的な環境として、木造校舎、木質内装利用など木質系の学習環境等に着目して、物理的学習環境として特徴を持つ国内事例について、図面、教育計画、学校要覧等の資料による調査を行うとともに、現地における訪問調査を実施し、日本の物理的学習環境の特徴の把握、分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、OECD-GNEにおけるLEEP開発に関するワークショップへの参加と評価フレームワークの検討、日本及び韓国における近年整備された学校施設に関する調査、特徴を持つ国内事例に関する調査等を行い、研究実施計画に沿っておおむね計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、各年度の研究実施計画に沿って研究を進める。
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Causes of Carryover |
当初、平成27年3月にギリシャで予定されていたOECD-GNE関係会議の開催が、急遽、同年5月に延期されたため、当該会議参加のための支出予定が翌年度となったこと等による。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年5月にギリシャで開催されるOECD-GNE関係会議に参加するための経費等として使用する予定である。
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