2017 Fiscal Year Annual Research Report
Changes in Visual Educational Materials:Comparative Study of Japan and Germany from the Late 19th to the Early 20th Century
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26381226
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
牧野 由理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80534396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 慈朗 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10324138) [Withdrawn]
長田 謙一 名古屋芸術大学, 芸術学部, 教授 (20109151)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 美術教育 / 図画教育史 / 万国博覧会 / 教具 / ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は下記2つの視点から19世紀後半から20世紀初頭に使用していた視覚教育的〈もの〉の源泉と変容について研究をすすめた。 (1)ドイツでの調査を行い、諸資料の収集に努めた。とりわけ自然史博物館(Kassel, Muenster)・グリム兄弟資料館(Kassel)等での調査・資料収集をおこなった。諸資料収集に直接かかわる考察に努める一方で、何よりも19世紀日本・ドイツ/「もの」と「眼」/教育の問題構造を把握することに精力を注いだ。その結果、問題の基本性格および同構造の概略を次のように把握するに至った。1)西洋近代は「もの」の存在様態に、①科学的(博物学的、技術的)、②「芸術」的、③「商品」的という三方向に、画期的な新段階をもたらしたということ、2)そのそれぞれに対応した諸機関(博物学的コレクション・自然史博物館)・博物学的図鑑、「美術」館、博覧会・百貨店等が形成されたということ、3)西洋近代は上記諸領域・諸機関に対応し、それぞれに鋭敏に感応する「眼」を生み出したということである。 (2)ドイツの博物館において19世紀後半から20世紀初頭に製作されたドールハウスの調査を行い諸資料の収集を行った。ドイツのドールハウス博物館(Frankfurtなど)での調査を通して、近代西洋の教育施設や各様式の家を模したドールハウスの比較検討を行い、子どもをとりまく教材、教具、生活様式、遊び、グラフィックデザインなどの実態に迫るに至った。 以上、4年間の研究成果報告会として12月にシンポジウムを開催し、同記録冊子を製作した。
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