2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Urban Regeneration in Asian Large Cities: Focusing on Conservation of Social Tissues and Cultural Heritage
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26420613
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鈴木 伸治 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (80272368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏原 沙織 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 客員研究員 (00636384)
窪田 亜矢 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任教授 (30323520)
楊 惠亘 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 客員研究員 (80727983)
藤岡 麻理子 横浜市立大学, グローバル都市協力研究センター, 特任助教 (40724539)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会経済組織 / 都市保全 / バンコク / ターティエン / 伝統産業 / 社会変化 / 観光 / 地域コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジア大都市における歴史と文化を活かしたまちづくりについて、その界隈を特徴づける職業従事者や住民組織などの「社会経済組織(social tissue)」に着目し、これらの活動と都市再生を結びつける仕組みを検討することを目的としている。 平成28年度は、タイ・バンコク市のターティエン地区とターチャン地区を対象として、アンケート調査とヒアリング調査を実施した。調査の設計・実施においては、タマサート大学の研究協力者と学生の協力を得ている。ターティエン地区とターチャン地区は、開発著しいアジアの大都市であるバンコクに残されたチャオプラヤ川に面する歴史的な商業地区であり、バンコク市内の主要観光地にも隣接している。調査では、地区の伝統的商業、コミュニティ、固有の界隈雰囲気に対し、時代の進展に伴う社会変化、保全プロジェクト、観光といった要素がどのような影響を与え、変化を起こしたか、また、そうしたさまざまな事象に対し、地域と人々がどのように応じてきたかを把握することを目的として行った。ヒアリングは、土地所有者である王室財産管理局、コミュニティリーダー、地元商業者、地元の専門家といった異なる立場の組織・個人を対象として行った。アンケート調査は、両地区でこれまでに王室財産管理局による保全プロジェクトの対象となった全棟を対象とし、タマサート大学の学生の協力を得て対面式で行った。以上のほか、両通りの現在の状況を記録するため、アンケート対象として設定したすべての建物の外観を写真撮影するとともに、建物の用途、路上でのアクティビティの様子も記録している。 今後、調査結果をまとめ、論文として発表する準備を進めていきたい。
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