2016 Fiscal Year Annual Research Report
High-temperature oxidation behavior of advanced fuel cladding SiC under various oxygen partial pressures
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26420866
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
宇埜 正美 福井大学, 附属国際原子力工学研究所, 教授 (00232885)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 事故耐性被覆管 / 窒化ケイ素 / 酸化反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
事故耐性燃料被覆管、SiC/SiCの材料であるSiCは、大気中でSiO2の生成する酸化反応、 SiC(s)+2O2(g)=SiO2(s)+CO2 (g) (1) 以外に、高温の比較的低い酸素雰囲気下で、焼結助剤であるAl2O3などと SiC(s)+O2;(g)=SiO(g)+CO(g) (2) SiC(s)+Al2O3(s)=SiO(g)+ Al2O(g)+CO(g) (3) の反応を起こし、反応生成物が気化する。そこで、SiCの軽水炉利用時の健全性を検討するために、SiC(又はSiCとAl2O3)とO2の反応試験を行った。SiCとO2の反応においては、大気雰囲気においては(1)の反応が進み、SiC試料表面に保護性の薄いSiO2膜が生成する。さらに、熱力学計算による評価によって、軽水炉の通常および事故条件における温度、雰囲気下でもSiC/SiC被覆管外側表面に生成したSiO2膜によって反応(1)が停止することがわかった。真空雰囲気においては、反応(2)と(3)が進みSiC試料表面に空孔を形成することが判明した。しかし、熱力学評価により、軽水炉環境においては、被覆管内側が閉じた系であるために反応(1)と(2)どちらにおいても、生成した気体の蓄積により、いずれ反応が停止することが予測された。
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