2014 Fiscal Year Research-status Report
残存するスギ天然林の成立過程の解明とシミュレーションによる将来予測
Project/Area Number |
26450220
|
Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
木村 恵 独立行政法人森林総合研究所, 林木育種センター, 任期付研究員 (20436520)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 憲太郎 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 任期付研究員 (40501937)
酒井 敦 独立行政法人森林総合研究所, 四国支所, チーム長 (70353696)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | スギ天然林 / 択伐 / SSR |
Outline of Annual Research Achievements |
貴重な天然資源であるスギ天然林の持続的な管理を目指し、択伐によるスギ天然林の遺伝的多様性の変化を調べた。具体的には現在も大径木の伐採が行われている高知県魚梁瀬地方のスギ天然林を対象にマイクロサテライト8遺伝子座を用いて遺伝子型を調べ、大径木の減少に伴う遺伝子組成の変化を評価した。12.1haの林分には胸高直径20cm以上のスギが1894本生育しており、このうち胸高直径90cm以上の256本から68本(27%)について伐採が行われた。これら全伐採木と残存木からランダムに採取した306本について遺伝子型を特定した。残存木と伐採木、大径木と小径木の遺伝的多様性(ヘテロ接合度の観察値、期待値、アレリックリッチネス)に大きな違いはみられなず、今回の伐採による遺伝的多様性への影響はあまり大きくないと考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査地までの道が崩れてしまい、アクセスが困難な状況になったが、分担者と調査内容を精査することによって研究項目はおおむね計画通り進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究を計画通り遂行できるよう分担者と連絡を密に取り調査、実験を進める。
|
Research Products
(1 results)