2014 Fiscal Year Research-status Report
母性因子による仔イヌのストレス応答性発達メカニズムの解明
Project/Area Number |
26450433
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
永澤 美保 自治医科大学, 医学部, ポスト・ドクター (70533082)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イヌ / 発達 / ストレス応答 / 母性因子 / コルチゾール |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度計画に対する実績は以下の通りである。 実験1:仔イヌの発達に関わる母性因子として、16胎の出産直後からの養育行動を録画し、授乳や舐め行動等の解析を行った。また、出産3週間前から出産後5週間の母イヌの採尿をし、尿中コルチゾールの測定を行った。 実験2:上記16胎のうち、健康上の都合で実験できなかった7胎を除いた9胎、計48頭の仔イヌのストレス応答性実験を5週齢あるいは7週齢時に行った。 実験3:7胎37頭の仔イヌの親和行動を4週齢から8週齢にわたって観察を行った。
上記の通り、実験は計画通り進んでいる。平成25年以前の実験結果とあわせて、現時点では1週齢と4週齢の母イヌの養育行動が、仔イヌの体重とストレス応答に関連している可能性が見えつつある。申請者はすでにイヌのストレス応答性が5週齢時に発達することと明らかにしており、4,5週齢時の母イヌの行動がストレス応答性発達に大きく関わる可能性を示唆していた。現時点では予想に沿った結果が得られているといえる。仔犬の親和的行動に関しては行動解析のみ行い、例数が少ないため統計解析は行っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
すべての実験において、可能な限り実験を行っている。前年度以前のデータとあわせても、投与の予想通りの傾向を示している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り順調に進んでいるため、特に変更等は必要ないと考えている。今年度も多数の出産が予定されており、このまま予定通り実験を進めても問題ないと思われる。
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[Journal Article] Oxytocin-gaze positive loop and the coevolution of human-dog bonds.2015
Author(s)
Nagasawa, M., Mitsui, S., En, S., Ohtani, N., Ohta, M., Sakuma, Y., Onaka, T., Mogi, K., Kikusui, T.
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Journal Title
Science
Volume: 348
Pages: 333-336
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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