2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the mechanism of anti-oxidative and anti-inflammatory actions of D-allose
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26460123
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
徳田 雅明 香川大学, 医学部, 教授 (10163974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 文徳 香川大学, 医学部, 准教授 (40271085)
神鳥 和代 香川大学, 医学部, 助教 (40457338)
董 有毅 香川大学, 医学部, 助教 (90457341)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | D-アロース / 抗酸化作用 / MAPK / 抗炎症作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)D-アロースのメタボローム解析を実施した。解糖系の回復・TCA回路 の活性化・アミノ酸量の微増・還元力の増加が観察されることからアロースを添加したことで細胞が活性化したと推測された。酸化剤を添加した場合、酸化剤の効果をアロースがキャンセルするほど強い効果は観察されなかった。アロースがグルタチオンを増加させる機構と酸化剤がグルタチオンを低下させる機構は異なると推測された。取り込んでも代謝できないアロースが細胞内に蓄積することでそれ以降の代謝が出来ずに細胞内のエネルギー不足が引き起こされる事で細胞の成長が抑制されると推測された。また取り込まれたアロースが細胞内に蓄積することで、カロリー制限に似た状態を引き起こすと推測され、長寿遺伝子の発現が誘導される可能性が推測された。 2)D-アロースにより誘導されるシグナリング系の解析を行った。D-アロースによりTXNIP(thioredoxin interacting protein)が誘導されることは分かったが、その機構について解析した。D-アロースはカルシウムシグナリングに関しては影響を与えなかった。またD-アロースによるTXNIP の発現誘導に、p44/p42 MAPKおよびそのターゲットであるp90RSKの一過性のリン酸化が関与することが明らかになった。一方TXNIPが減少する過程では、p44/p42 MAPKおよびp90RSKのリン酸化レベルが持続的に亢進した。これらの結果は、p44/p42 MAPK-p90RSKシグナル伝達経路がTXNIPの発現制御に密接に関与していることを示唆している。D-アロースによりGLP-1の分泌亢進が起こるかどうかについて解析したが、亢進は起こらなかった。しかし別の希少糖であるD-アルロースではGLP-1の分泌促進作用が認められた。
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[Journal Article] d-Allose Attenuates Overexpression of Inflammatory Cytokines after Cerebral Ischemia/Reperfusion Injury in Gerbil.2016
Author(s)
Shinohara N, Nakamura T, Abe Y, Hifumi T, Kawakita K, Shinomiya A, Tamiya T, Tokuda M, Keep RF, Yamamoto T, Kuroda Y.
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Journal Title
J Stroke Cerebrovasc
Volume: 25
Pages: 2184-2188
DOI
Peer Reviewed
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