2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26460188
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
三浦 昌朋 秋田大学, 医学部, 教授 (30265194)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | TDM / 抗がん剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アキシチニブ、レゴラフェニブ、レナリドマイドの血中濃度と臨床効果との相関性を検討することである。平成27年度の実績を以下に示す。 アキシチニブは腎がん患者60名までサンプルサイズを増やし、その血中濃度(フルPKと定期的トラフ濃度)と薬物動態関連の遺伝子多型(CYO2C19, CYP3A5, UGT1A1, ABCB1, ABCG2, ABCC2, SLCO1B1, SLCO1B3, SLCO2B1)を解析した。本結果は平成28年度の開催予定の学会と論文にて報告できる。 レゴラフェニブは当院だけではサンプルサイズを確保できないことから、多施設共同臨床試験に切り替えた。現在11名の患者の血中濃度(フルPK)を測定済みであり、この薬剤の薬物動態に関連した遺伝子多型の解析も終えている。28年度中にさらに患者数を増やし、40名にて解析を行う。一方でレゴラフェニブの血中濃度測定方法に関する論文を報告した。 レナリドマイドは現在臨床でルーチンで血中濃度を測定している。トラフ濃度とC2、C4値の3点で今後の治療効果を予測している。一方でin vitro実験も行い、レナリドマイドがP-糖蛋白質の基質であるか否かをCaco2細胞を用いて検討した。さらにP-糖蛋白質阻害剤であるクラリスロマイシンを併用した場合のレナリドマイドの血中濃度変化も検討した。この結果は平成28年度中に論文にする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アキシチニブは26年度の30名から約2倍の60名までサンプルサイズを増やし、その血中濃度(フルPKと定期的トラフ濃度)と薬物動態関連の遺伝子多型(CYO2C19, CYP3A5, UGT1A1, ABCB1, ABCG2, ABCC2, SLCO1B1, SLCO1B3, SLCO2B1)の解析も済んでいる。本結果は平成28年度の開催予定の学会と論文にて報告できる。 レゴラフェニブは26年度の3名から当院だけではサンプルサイズを確保できないことから、多施設共同臨床試験に切り替えている。現在11名の患者の血中濃度(フルPK)を測定済みであり、この薬剤の薬物動態に関連した遺伝子多型の解析も終えている。28年度中にさらに患者数を増やし、40名にて解析を行う。一方でレゴラフェニブの血中濃度測定方法に関する論文を報告した。 レナリドマイドは現在臨床でルーチンで血中濃度を測定している。トラフ濃度とC2、C4値の3点で今後の治療効果を予測している。平成28年度中に論文にする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は最終年度であるため、アキシチニブ、レゴラフェニブ、レナリドマイドの各血中濃度と臨床効果、各遺伝子多型の関係の統計解析を実施する。各領域での学会での報告と論文発表を行う。予定通りに遂行できると考える。
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Causes of Carryover |
端数を使用切ることができませんでした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費として使用致します
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Pharmacokinetics of bosutinib and its induced-diarrhea in Ph-positive chronic myeloid leukemia2015
Author(s)
Maiko Abumiya, Naoto Takahashi, Takenori Niioka, Saori Takahashi, Akiko Mita, Takahiro Kobayashi, Yoshihiro Kameoka, Tomoko Yoshioka, Naohito Fujishima, Hiroyuki Tagawa, Kenichi Sawada, Masatomo Miura
Organizer
第77回日本血液学会学術集会
Place of Presentation
金沢
Year and Date
2015-10-16 – 2015-10-18
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