2014 Fiscal Year Research-status Report
アドレナリン分泌機序におけるTASKチャネルの生理的意義の解明
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26460306
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
松岡 秀忠 産業医科大学, 医学部, 助教 (90374991)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | TASK1 channel / Src / endocytosis |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、内分泌細胞のホルモン分泌機構におけるTASK1チャネルの機能および生理的意義の解明を最終目的としている。本年度までに、内分泌細胞におけるTASK1チャネルの機能調節にクラスリン依存性エンドサントーシスが関与することを明らかにした。今年度は、さらにNGFが誘導するTASK1チャネルエンドサイトーシスの分子機構を詳細に解析した。TrkA受容体の下流分子郡の各種阻害剤やTrkA受容体欠失細胞を用いて解析した結果、PI3K、PLC、PKC、SrcがTASK1チャネルのエンドサイトーシスに関与することを明らかにした。さらに、Srcの関与についてProximity Ligation Assayを用いて解析した結果、Srcは、その活性化だけでなく直接的あるいは間接的な相互作用が、TASK1チャネルエンドサイトーシスに関与することを明らかにした。また、SrcによるTASK1チャネルのリン酸化部位を同定し、そのリン酸化がTASK1チャネルのエンドサイトーシスに関与することを示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、TASK1チャネルの機能調節機構を詳細に解析した。NGF刺激によるTASK1チャネルのエンドサイトーシスの制御に関わる分子群を明らかにした。それら結果は、学会にて報告し、さらに学術論文に投稿中であり、当年度の目的は達成された。次年度は、細胞レベルでのTASK1チャネルの機能調節機構に加え、TASKチャネルノックアウトマウスを用いた個体レベルでの機能解析へと移行でき、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
TASK1チャネルの分子レベルでの機能調節機構が明らかになりつつある。さらに、様々な細胞応答におけるTASK1チャネルの機能調節についても解析し、その全容を明らかにする。また、TASKチャネルノックアウトマウスを用いた運動量、血中アドレナリン量、pH、K+濃度等の解析により、個体レベルでのTASK1チャネルの生理的意義の解明が計画通りに進展するものと期待できる。
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Causes of Carryover |
本年度、TASK1チャネルの機能調節機構において、新しい知見を得た。本年度はその成果報告のための学会参加、学術論文投稿に専念した。そのため、TASKチャネルノックアウトマウスを用いた個体レベルの機能解析において、自発運動量測定装置の設備備品費や血液生化学検査受託費等が不必要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き、TASK1チャネルの機能調節の全容を明らかにするため、遺伝子工学製品(DNA polymerase, primer, 遺伝子導入試薬等の消耗品)や培地などの消耗品の購入に使用する。また、TASKチャネルノックアウトマウスの解析に必要なマウス維持のための飼育費、自発運動量測定装置の設備備品費、血液生化学検査受託費等に使用する。加えて、成果報告の学会参加、論文投稿に使用する。
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[Journal Article] Fluorescent Visualization of the Hypothalamic Oxytocin Neurons Activated by CCK-8 in Rats Expressing c-fos-eGFP and Oxytocin-mRFP1 Fusion Transgenes2014
Author(s)
Katoh A, Shoguchi K, Matsuoka H, Yoshimura M, Ohkubo J, Matsuura T, Maruyama T, Ishikura T, Aritomi T, Fujihara H, Hashimoto H, Suzuki H, Murphy D, Ueta Y
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Journal Title
Journal of Neuroendocrinology
Volume: 26(5)
Pages: 341-7
DOI
Peer Reviewed
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