2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of caspase-1 activation inhivition mechanism by Vibrio parahaemolyticus effector VopQ
Project/Area Number |
26460531
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
比嘉 直美 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術専門職員 (70457688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高江洲 義一 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (60403995)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 感染防御・制御 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
腸炎ビブリオの3型分泌装置が分泌するエフェクタータンパクVopQによるカスパーゼ-1の活性化抑制機構を解明するために最終年度はオートファジーの関連性について検討した。 これまでの実験で腸炎ビブリオを野生型マウス由来マクロファージに感染させると、エフェクタータンパクVopQがカスパーゼ-1活性化を阻害することが、VopQ欠損株との比較により確認された。しかし、このカスパーゼ-1活性化抑制のメカニズムはVopQがオートファジーを誘導する為に、見かけ上カスパーゼ-1の活性化が抑制されているのではないかとの疑問が残った。そこで、マクロファージなど部位特異的に発現するようにLyz2-Creを導入した ATG5欠損コンディショナルノックアウトマウスを用いることでオートファジーとVopQの関連性を明らかにしようと試みた。ATG5欠損コンディショナルノックアウトマウス由来のマクロファージに、腸炎ビブリオ野生株とVopQ欠損株を感染させたところ、LC3-IからLC3-IIへの移行は見られなかった。しかし、カスパーゼ-1の活性化の違いにおいて野生型マウス由来マクロファージと比較して明らかな差が見られなかったため、オートファジーに関してもATG5欠損だけでは説明できない複雑な経路が存在すると考えられた。 また、これまでの実験ではVopQはNLRP3欠損マウス由来マクロファージでカスパーゼ-1活性化抑制がみられたので、NLRC4またはNAIP5の関与が示唆された。NLRC4とNAIP5単独欠損マウスでの検証も行ったが、NLRP3またはNLRC4のNAIP5二重欠損マウスの作成までには至らなかったため、どの経路でVopQが関与しているかの結論には至らなかった。
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