2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26460583
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
藤井 眞一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, チームリーダー (10392094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 佳奈子 国立研究開発法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 上級研究員 (20391980)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | NKT細胞 / 樹状細胞 / 記憶免疫 / 抗腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
NKT細胞は、感染や発癌過程において、自然免疫として初期生体防御機能を果たすCD1d拘束性のリンパ球であり、糖脂質リガンドを認識してIFN-gammaを強発現し、抗腫瘍効果を示す。しかし、これまでのリンパ組織における解析では、NKT細胞の免疫応答は自然リンパ球として短期的応答に留まると考えられてきた。我々はNKT細胞の中で、肺内に抗腫瘍効果を示すKLRG1陽性NKT細胞サブセットが長期に存在することをつきとめた(Shimizu K et al. PNAS 2014)。本研究では、現在このような抗腫瘍効果を示す肺内NKT細胞のサブセットを詳細に解析し、脾臓内、及び肝臓内NKT細胞との細胞の局在、更に細胞寿命と機能の評価、及び長期抗腫瘍効果を発揮する分子機構の解明を進めてきた。免疫後存在するNKT細胞に関して、特に、KLRG1+NKT細胞とKLRG1-NKT細胞を免疫後に単離して免疫学的、及び遺伝子解析を行った。KLRG1+記憶NKT細胞サブセットはKLRG1-NKT細胞サブセットに比較して、IFN-gammaの産生能が高く、再刺激で更に産生能が高くなるなどサイトカインの特徴的なパターンを有することやCCL3, CCL4など特徴的なケモカイン発現パターンを有していることを確認することが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子解析が終了したため、候補遺伝子をリストアップできた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、長期に存在するNKTサブセットの誘導に必要な分子機構の解明をすすめる予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Systemic DC activation modulates the tumor microenvironment and shapes the long-lived tumor-specific memory mediated by CD8+ T cells2016
Author(s)
1.Shimizu K, Yamasaki S, Shinga J, Sato Y, Watanabe T, Ohara O, Kuzushima K, Yagita H, Komuro Y, Asakura M, and Fujii S.
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Journal Title
Cancer Res
Volume: in press
Pages: in press
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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