2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on securement of quality and quantity of general practitioners in the era of super-aging and shortage of physicians
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26460611
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
木村 琢磨 北里大学, 医学部, 教授 (50722154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 恭子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40365987)
赤星 透 北里大学, 医学部, 名誉教授 (70159325) [Withdrawn]
今永 光彦 独立行政法人国立病院機構東埼玉病院(臨床研究部), 機能回復・成育医療研究室, 内科医長 (00754847)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 総合診療医 / 病院勤務医 / 内科系専門医 / キャリア転向 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、平成28年1~4月に行った「地域医師会員」1,021名と「内科学会関連学会の臓器・領域の専門医保持者」2,666名を対象とした“総合診療医”への転身に関する質問紙票による郵送調査(初年度に行った質的研究の結果と先行研究をふまえ作成し、「総合診療医の臨床内容」(25項目)、「総合診療医の特徴」(16項目)を含む)の分析を行った。 第一に、「総合診療医」のマンパワー確保に臓器・領域の専門医資格を有する内科医師は有用であり、“総合診療医”への転身意向がある医師の背景を明らかにした。「転身意向の医師」群で、「生活習慣病の治療と予防」(p<0.001)と「高齢者の合併症管理」(p=0.044)の認知度が高値であった。 第二に、日本の医師のライフサイクルとして、臓器・領域の専門医資格を有する内科医師が地域の「総合診療医」を志向して在宅医療を担うことが多く、「総合診療医」を志向する医師の在宅医療研修の認識を明らかにした。多重ロジスティックモデルで、年齢が1歳あがると在宅医療の重要性認識オッズが4%低下(調整オッズ0.96,95%信頼区間:0.93-0.99,p=0.002)し、「総合診療医の特徴」スコアが1点上昇するとオッズが6%増加した(調整オッズ1.06, 95%信頼区間:1.03-1.08,p< 0.0001)。 第三に、「総合診療医」については、診療所医師と病院医師の認識差がある可能性があり、この実態を明らかにした。「肺炎の入院適応」「禁煙教室開催」については病院医師で得点が高い傾向を認めた(all p<0.03)。「総合診療医の特徴」については、「一人の患者へ継続的に長く関わること」「心理的に気軽に利用することができること」、「患者に十分な説明を行い意思疎通を行うこと」がいずれも診療所医師において得点が高い傾向を認めた(all p<0.05)。
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Research Products
(3 results)