2014 Fiscal Year Research-status Report
子育て期女性の職業と家事の負担による健康影響の評価: 横断解析から追跡へ
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26460750
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
永谷 照男 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40144018)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 子育て期女性 / 就労 / 家事 / 健康影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
ほぼ計画通り進捗している。 横断調査: 今回の研究経費の期間以前(H.20.10~H.25.3)に収集した対象者5547名 (確認できた重複者を除く) の資料/データを横断研究として継続的に解析しており、その結果を下記のように学会で報告している。 追跡調査: 1 上記の対象者5547名のうち、郵送追跡調査への同意がありH27.3までに収集から満三年を迎えた2688名(今回の研究経費の期間以前に満三年を迎えた2046名を含む) に横断調査時とほぼ同様な問診票で郵送による追跡問診調査を実施し、H.27.3.31までに以前からの累計で1253名から回答を得た(郵便不着264名、未回答1171名)。回答結果を順次データファイル化している。 2 収集から満一年以上を経過した対象者の追跡健診成績はH.26.12.27分まで収集した。ただし、経過時間ごとの追跡率などは未確定である。 学会発表: 横断調査結果の一部として、「子育て期女性の就労と家事の相互健康影響:baseline data 1-有配偶者のBMI・体格」を日本産業衛生学会(2014.5.22、岡山)で、「子育て期女性の就労と家事の相互健康影響:baseline data 2-有配偶者の血圧」を日本公衆衛生学会(2014.11.5、宇都宮)で発表した。就労時間が長いほどBMIが大きかったが、血圧とは関連がなかった。子育ての有る者は、無い者に比しBMIが大きかった。一方、末子年齢が6歳未満で血圧が低かった。 その他: 現在の郵送追跡調査に用いている依頼書と問診票、さらに、これまでの研究経過や学会発表に加え、今後の結果や報告なども所属教室の Home Page (http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/kouei.dir/moku%20sinkou.html) に順次公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に問題なく進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのところ、ほぼ計画どおりに進捗している。このため、 1 横断研究としての解析を継続する。また、その学会発表や論文化に努める。 2 追跡調査での3年後の郵送追跡調査と継続的な追跡健診成績の収集も順調である。H27年度以降もこれまでと同様に継続する。また、H27年度からは7年後の郵送追跡調査を開始する。
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Causes of Carryover |
H26年度の経費のうち、主に謝金を繰り越した。これは、H26年度が研究経費期間の初年度であったため、前半期間で雇用者 (検査技師) との時間や作業の調整が遅れたことが主な要因である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度からは、これまでの作業に加え、7年後追跡問診調査も開始するため、作業量が増加する。したがって、雇用者との時間や作業の調整を円滑に行い、繰越金の多くは謝金に充当する予定である。
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Research Products
(3 results)