2014 Fiscal Year Research-status Report
被爆高齢者5万人のデータから得る健康長寿要因を一般高齢者に適用するためには
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26460769
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三根 眞理子 長崎大学, 核兵器廃絶研究センター, 教授 (00108292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 久義 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (00170431)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 被爆高齢者 / 健康長寿 / 生活習慣 / 健康診断 / 追跡調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は調査対象者の選定と調査項目の検討をおこなった。 まず、調査対象者の選定は2003年調査から得られた生活習慣や社会的背景がある35,035人から2011年時点において生存する85歳以上を抽出した。つぎに、郵送調査の準備のため、2003年調査の一部の項目から (1) 健康状況:主観的健康状態、ADL、(2) 生活習慣:食事(3食摂っているか)、お酒(頻度)、運動(30分以上)、(3) 社会生活:趣味や楽しみの有無、外出、受診の項目の検討を行った。食事、飲酒、喫煙に関する問は、有無のみで量に関する情報がないことが問題であった。量に関してどのような項目を作成するか、東京都健康長寿医療センターの調査を参考にして作成することとした。面接調査での追加調査項目を決めるために東京都健康長寿医療センター「社会参加と社会貢献研究チーム」を訪問し、以下の項目について老人研における調査に関する情報収集をおこなった。 (1) 運動の程度と頻度(1回あたりの時間、頻度、運動の内容)、(2) 食事の内容と頻度(野菜、魚、肉など)、(3) 医療状況(既往症、通院、手術、骨折など)。東京都健康長寿医療センターが実施している高齢者の追跡研究に関する報告書を入手した。 また大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学・老年行動研究分野を訪問し、被爆高齢者の調査に関するコメントをいただいた。100歳訪問調査などを実施されており、比較対照ができる可能性があることがわかった。 初年度は調査項目の検討のみで決定には至らなかった。平成27年度の早期に調査項目の決定を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの調査項目の洗い出しは完了したが、調査項目の再検討が必要と考えた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度には調査項目を決定し、郵送調査の実施を行う。回収後、訪問面接調査の対象を抽出する。面接員の募集と教育の実施が重要である。これに関しては保健師経験者を探す予定である。
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Research Products
(7 results)