2014 Fiscal Year Research-status Report
体組成と健診データの疫学的関連に基づくサルコペニア肥満のスクリーニング方法の開発
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26460785
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
櫻井 勝 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90397216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 疫学 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,幅広い年齢層を含む職域集団を対象に身体組成(体脂肪分布,骨格筋量)の計測を行い,body mass index (BMI)や腹囲では評価できない性・年齢別の肥満・やせの問題点を明らかにするとともに,現在の特定健診では評価が難しい骨格筋量の推定予測式を作成し,サルコペニア型肥満の診断における有用性を評価することを目的とする.平成26年度は,研究計画の作成し,研究を実施する企業との調整を行った. 1)研究計画の作成:研究計画を作成し,研究を実施する企業の健康管理センターと調整を行った.体組成測定には予定よりも時間がかかることが判明し,平成27年度の測定対象者を予定の5,000名から2,000名程度に削減する必要があり,研究計画の見直しを行った. 2)研究計画の公表:研究計画は,実施企業の事業所長の承諾を得た上で,企業の安全衛生委員会で承認された.企業の従業員に対する研究の具体的な方法についての説明文書を作成し,社内LAN上の連絡板や回覧にて広く公開し協力を依頼した. 3)測定方法の確認と補助員の指導:体組成測定の標準化のため,実際の作業手順を確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
調査対象者数の削減に伴う研究計画の見直しを行ったため,測定補助員の募集が遅れ,当初予定していた測定補助員の測定方法の標準化に関する教育指導は平成27年度初めに行うこととした.調査補助員の指導は平成27年度の企業の健診の開始には間に合うので,特に研究の進行に支障はなく,概ね順調である.
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Strategy for Future Research Activity |
体組成測定の時間的な制限(測定時間がかかること,空腹時検査が必要であること)のため,調査の対象者を減らす必要があり,研究計画の見直しが必要となった.このため,平成27年度約2,000名,平成28年度約2,000名に分けてベースラインの測定を行うことにした.研究計画の変更に伴い,体組成の1年間の変化の評価を行うことはできなくなったが,本研究の中心課題である体組成と生活習慣病との関連を検討したり,筋量を中心とした体組成の簡易予測を行ったりすることは可能であり,今後の研究の推進には問題はないと考えた. 平成27年度は,健診に合わせて体組成の調査を行い,約2,000名の体組成と生活習慣病関連要因との関連の予備解析を行う予定である.
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Causes of Carryover |
研究計画の見直しに伴う調査準備の遅れにより,事前の調査補助員の教育訓練が平成26年度内に実施できなかった.そのため研究者が調査員の指導に出向く旅費や調査補助員への謝金を使用しなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度に予定していた調査員の訓練・指導を平成27年度に行うため,その経費を平成27年度に繰り越して使用することとした.
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