2017 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical study of early education system for care staff in group homes for elderly residents with dementia
Project/Area Number |
26460851
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
古村 美津代 久留米大学, 医学部, 准教授 (70320249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 洋子 久留米大学, 医学部, 教授 (20279235)
草場 知子 久留米大学, 医学部, 講師 (60368967)
松本 まなみ 久留米大学, 医学部, 助教 (00713190)
石竹 達也 久留米大学, 医学部, 教授 (60232295)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知症対応型協同生活介護 / 新人介護従事者 / 管理者 / 教育体制 / 困難 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、認知症対応型協同生活介護(GH)の新人介護従事者に対する支援体制の構築に向け、新人介護従事者・管理者が抱える困難、新人介護従事者の教育の現状について全国調査を行い明らかにした。 その結果、GHの新人介護従事者は【認知症に対するケア】【職場の体制・環境 】【日常生活の援助技術】【情緒的支援】の困難を抱えていた。新人介護従事者が抱える困難は、介護従事者の属性、職場の教育体制、職場環境が関連していた。GH管理者は、新人介護従事者の教育に対して【認知症ケアの教育指導】【若い世代の未熟さ】【教育管理能力の不足】の困難を抱えていた。管理者が抱える困難は、管理者の資格が関連していた。更にGHの約8割の管理者は、新人介護従事者の教育は重要だと考えていたが、新人介護従事者に対する年間教育計画、新人介護従事者の資格や経験に応じた指導を実施していたのは約半数であった。また、約8割の管理者は、現在の自施設による新人介護従事者の教育について不足を感じ、近隣のGH同士の連携やグループホーム協議会・地方自治体等における教育体制を望んでいた。本研究の結果より、GH管理者は、新人介護従事者の抱える困難に対して情緒的支援を行うとともにGH管理者同士が新人介護従事者の教育の困難について共有し、GH同士さらにGH協議会、地方自治体と連携し、新人介護従事者に対する教育体制の構築の必要性が示唆された。これらの調査結果を踏まえ、平成29年度は、A市GH協議会と連携しA市の新人介護従事者に対して「理解しよう。認知症」、「認知症高齢者の笑顔を引き出すケア」「認知症高齢者の暮らしを支える日常生活の援助とリハビリテーション」、「心とからだのセルフケア」の4回の研修会を企画・実施した。その後、研修会で作成した資料をA市のGH管理者に新人介護従事者に対する教育資料として郵送した。
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Research Products
(5 results)