2017 Fiscal Year Annual Research Report
Impacts of Dysfunction in Cardiac Macrophages on Arrhythmia
Project/Area Number |
26461125
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30422306)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 免疫細胞 / 不整脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全は本邦の死亡原因の第二位であり、また高齢者において最大の医療費の使用元である。心不全の5年生存率は50%と予後不要の疾患であり、心不全の解決は重要な問題である。心不全の経過には二通りの死亡の転機を迎える。一つは心機能の低下に伴う心不全死であり、もう一つは不整脈による突然死である。心臓の恒常性維持に関してこれまで我々は心筋細胞に加えて、心臓マクロファージが重要な保護的な働きをしていることを見出しており、本研究では、心臓マクロファージがどのように心不全や不整脈にならないように保護的に働いており、また、その保護的機構がどのように破綻することで、心不全死や不整脈死・突然死が発生するのかを明らかにすることで、新しい治療標的を発見することを目的とする。 これまで心臓マクロファージが特異的に発現する分泌タンパクであるアンフィレグリンが心筋細胞に対して保護的役割を果たしていることを見出してきた。しかし、アンギレグリンが実際にどのような機序で心筋細胞に保護的に働き、心不全や不整脈から心臓を守っているのかは明らかでない。本研究では特にアンフィレグリンの心不全・不整脈の発症において、心筋細胞にどのように働き、またどのような状況においてこの保護システムが破綻し、疾患発症に至るのかを明らかにすることを目指す。 特に、心臓マクロファージが心筋細胞の圧負荷ストレスに対するストレス応答および心筋細胞間の興奮伝導を研究を行い、成果は英文論文として報告し、また国際学会においても報告した。
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