2015 Fiscal Year Research-status Report
IgA腎症自然発症モデルマウスを用いた疾患感受性遺伝子の解明
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26461240
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
堀越 哲 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80260884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富野 康日己 順天堂大学, 医学部, 名誉教授 (60130077)
鈴木 祐介 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70372935)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | IgA腎症 / gddYマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
HIGAマウスはddYマウスから血清IgAの高いマウスを選択的に交配して確立された血清IgA高値を呈するマウスであるが、自然経過では早期に腎障害を呈することはない。一方で、我々が樹立したgddYマウスはHIGAマウスよりも血清IgA値が低いがより腎障害を呈する。両マウスのIgAでは糖鎖修飾など質的な差が存在することが示唆される。よって、両マウスの遺伝子表現型の違いを解析することにより、糖鎖修飾に密接に関わる遺伝子領域を同定できる可能性があると考えられる。これまでマイクロサテライトマーカーを用いてgddYとHIGAマウスの遺伝子差異を確認したところ、各染色体で約1-4箇所の違いを認めている。また、gddYマウスとHIGAマウスをかけ合わせF2でgddYB・HIGAマウスのヘテロを作成し、マイクロサテライトマーカーにてgddY, HIGAとの比較検討も進めている。同時に、網羅的に全ての遺伝子をマイクロサテライトマーカーのみで調べることは困難であるため、次世代シーケンスによる両マウスの全ゲノム解析も並行して行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マイクロサテライトマーカーでの解析をもとに責任領域の洗い出しと絞り込みを進めている。次世代シーケンスを行ったことで全ゲノム解析が可能となり、マイクロサテライドマーカーの結果をもとに解析を進めているが、解析にやや難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
HIGA・gddYマウスとBALB/cとの比較、およびHIGAとgddYマウスの比較を各遺伝子で行う。エクセルにて何十万行という膨大な量であるため、まずは遺伝子領域をいくつか絞り込み解析を進める。
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Causes of Carryover |
次世代シーケンスの解析に時間と費用を要するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
マイクロサテライトマーカーを用いて目標遺伝子候補をさらに抽出し、次世代シーケンスの結果を解析する。
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