2016 Fiscal Year Research-status Report
筋萎縮性側索硬化症におけるイオンチャネル障害とRNA代謝障害に関する生理学的研究
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26461319
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
金井 数明 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10375751)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / チャネロパチー / 神経軸索興奮特性 / ナトリウムチャネル / RNA代謝障害 / 神経変性 / 神経保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋萎縮性側索硬化症や球脊髄性筋萎縮症などの運動ニューロン疾患や、その他末梢神経の興奮性変化を伴うような変性疾患、あるいは末梢神経の軸索過剰興奮性を示す疾患などにおける末梢神経興奮特性の変化などについて、患者における研究を継続的に行った。その生理学的なデータの蓄積を行うとともに、RNA代謝障害の解析を行うための検体の蓄積を行い、解析を実行中であり、その結果について論文投稿を準備中である。 臨床的には筋萎縮性側索硬化症における軸索興奮特性変化について解析を行い、特に持続性Na+電流の反歌が疾患予後に対する影響について追加解析を行っており、その解析結果について現在論文投稿中である。また2012年にJournal of Neurology Neurosurgery and Psychiatry誌で公表した内容について別コホートで再現性の確認を行った。その結果は先行論文での報告をさらに支持する結果が得られており、その結果の一部を国際学会(World Congress of Neurology 2017)で発表予定であり、また現在論文投稿を準備中である。 このほか、日本全体で行われているALSの共同研究(JACALS)に参加しており、その結果の一部については公表されている。 また広く神経執権におけるイオン障害についても研究を行っており、その成果について学会で発表を予定している。そのうち、抗GAD抗体陽性神経症候群における結果については、国際学会(European Congress on Clinical Neurophysiology 2017)で発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果について解析を継続中であり、その一部については論文及び学会発表を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
筋萎縮性側索硬化症におけるRNA以外の各種生体内小分子の変動と今回の結果との関連性について研究を深める予定である。
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Causes of Carryover |
共同研究を行うことにより、実験に使用予定であった経費が一部不要になった。研究成果については現在他の解析を合わせ進めており、その目的のために経費を保存することとした
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果発表や他の追加実験との解析結果との統合などに使用する予定である。
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[Journal Article] Next-generation sequencing of 28 ALS-related genes in a Japanese ALS cohort.2016
Author(s)
Nakamura R, Sone J, Atsuta N, Tohnai G, Watanabe H, Yokoi D, Nakatochi M, Watanabe H, Ito M, Senda J, Katsuno M, Tanaka F, Li Y, Izumi Y, Morita M, Taniguchi A, Kano O, Oda M, Kuwabara S, Abe K, Aiba I, et al. Japanese Consortium for Amyotrophic Lateral Sclerosis Research (JaCALS). <Collaborators Kanai K 15th>
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Journal Title
Neurobiol Aging.
Volume: 39
Pages: e1-8
DOI
Peer Reviewed
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