2017 Fiscal Year Annual Research Report
clarification of the mechanism of proteinuria related with tranport protein
Project/Area Number |
26461611
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
綾 邦彦 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20379762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内田 守 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80213635)
岡 剛史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50160651)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 細胞・組織 / 輸送蛋白 / 蛋白尿 / 尿細管 / 異形腺管 / ポドシン |
Outline of Annual Research Achievements |
輸送蛋白Aは、ポドシンの細胞膜への輸送に関係すると考え、in vivoでの機能解析のためにマウスを作成した。輸送蛋白Aのfloxホモマウスを作成し、ポドシンのプロモーターを有し糸球体上皮細胞特異的にCreを発現するB6.Cg-Tg(NPHS2-cre)295Lbh/Jとかけ合わせ、NPHS2-creをもつ輸送蛋白Aのfloxホモマウス(NPHS2-con-KOマウス)を作成した。このマウスは発生段階から糸球体上皮細胞特異的に輸送蛋白Aの発現が抑制される。NPHS2-con-KOマウスでは、コントロールと比べて蛋白尿の程度に明らかな差はなかった。LPSを投与して尿蛋白を惹起させるモデルも使用したが、現時点では一定の結果をえられていない。 一方、タモキシフェン投与により全身の組織でCreを発現できるB6.Cg-Tg(CAG-cre/Esr1*)5Amc/Jと輸送蛋白Aのfloxホモマウスをかけ合わせて、タモキシフェン投与後より全身の輸送蛋白Aの発現を抑制できるマウス(CAG/E-con-KOマウス)も作成した。マウスにタモキシフェンを投与したところ、コントロール(Creをもたないマウス)と比較して明らかな体重減少を認めた。 解剖したところ、腸管粘膜上皮に異形腺管を認めた。輸送蛋白Aの消化管における免疫染色の結果では、CAG/E-con-KOマウスはTMX1回の投与で4日間消化管での発現が抑制された。心臓 肺などには病理組織学的に明らかな異常は認めなかった。また、タモキシフェン投与後、間隔を空けてシスプラチンを投与したところ、近位尿細管障害を認めた。プレリミナリーだが、コントロールと比較して血清クレアチニン値が高い傾向にあった。
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